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結構マジでやってます。  作者: みけな
第三章 旅の終着とその先。
145/162

145話 突き抜けた考え?

年が明けました。

今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

学生のお泊まり会か?ってくらい騒がしく夜は更けていった。

そして翌日、俺達は天河海の2人を先頭に先輩、きりんさんを真ん中に俺が最後尾という配列で走り出した。

途中まで何事も無く走り続けてきた。


初めての野宿って事もあり、多少寝不足で気分がハイになっていたからだろうか…。


「結構とばして走りますね。」

「そうね…あの2人が飛ばしてるわね。」

「昨日みたいな事にならないようにするのが必死です。」

「いや、奏人さんうまく扱えてますよ。」

「そうですか?翔さんに言われれば一安心です。」

「私だって着いて行くので精一杯よ。」

「もちろん坂俣さんもちゃんと出来てますよ。」

「そう?私もあなたのお墨付きは貰えるのね。」


ここまで先頭で走っていた奏人さんと坂俣さんだったが、途中魔物が出てきて止まった所を2人がそれを抜いて走り続けている。


「はぁ!とぉ〜りゃ!!」

「てぁ!!」


―ドコーン!ひゅー…

―ドーン!ひゅー…


「まぁあの2人には勝てそうも無いけど。」

「同じくらい走ってるのに、任せっきりいで申し訳ないです。」

「あれはあれでいいんです。和歌先輩もきりんさんも慣れてますから。」


そして前に遠征行った時の様に、目の前の障害を瞬殺していく2人。

前方に吹っ飛ばしてるのがいますけど、前回それで町の門を破壊しているのは覚えて…ないんだろう。


そしてほぼ一日中走り続けて森を抜けた。


「ん〜断崖絶壁ってやつだね〜…。」

「和歌先輩、降りてみたりしないで下さいね。」

「…う、うん。もちろんだよ。」

「あんたはよく見てるわね。ほっといたら絶対和歌は降りてたわよ。」

「慣れてますから〜」


海に出たけど断崖絶壁。

おりてみる選択肢を真っ先に消して、海沿いを南下する話になった。


「ゆっくり歩くって旅っぽいね〜」

「俺達3人だと最高速で走っちゃいますしね。」

「も、目的地が決まってるなら。は、早く着く方がいい。」

「なんだか仕事って言うか、任務だから迅速に!って感じがするわね。」

「翔さん達は依頼で動いてたみたいですし、迅速に対応出来たに越した事は無いけどね。」


時間に限りがあるわけでもないので、ゆっくり歩きながら移動している。

こうゆっくり歩くって先輩が言うように旅っぽい。

俺達で出かけると、きりんさんの言う目的地が決まってるからか、早く行かないとって考えになる。

坂俣さんが言う任務って言われたからか、受けたクエストは忘れる前に消化したいからか、誰が何も気にせず目的地まで全力ダッシュだった。


「左は断崖絶壁の海。右は森…何か他に無いものかね〜」

「和歌先輩。崖に近づき過ぎて落ちないで下さいよ。」

「ん〜大丈夫だと思う。足場が崩れたりしなければ。」

「そのフラグっぽい発言やめましょう。」


先輩となんて事ない会話をしてるが…その時俺はある事に気がついた。

あ、フラグで落ちたりとかしない為に、こっそりロープ用意するのは忘れない。

そうではなく先輩はきっと…


「翔くん。飽きたよ。」

「あ〜そんな気がしてました。」

「変わらない風景、何事も無い長閑な感じ。話してる分つまらなくは無いんだけど〜体が疼く?」

「…あなた達3人の行動が早い理由が何となく分かった気がするわ。」


そうだったな、別に使命感とかそんなんで動いてないわ。

飽きさせない、そこそこ刺激がある様に行動していた結果が最速での移動だったんだな。

そうなると別の行動をするとなると…森か海だな。


「森で戦闘しながら進むか海なんだけど。海ってあぶないかもしらないし、きりんさんどう思います?」

「え!?…も、森かな?う、海は何があるか分からない。」

「そうですね。確認するにも何か落とすものがある訳でもないし。」

「それだ!ちょっと待ってて〜」


森か海でどっちがいいか考えて、きりんさんに聞いたところ森の意見が出た。

やはり未知数すぎる海は避けるべきだろう。

確認する術も無いし、降りてみるには高さがある。


「はぁ!とぉりゃぁー!」

「「「「え?」」」」


突然の声にビックリする俺達。

さらに固まる4人の頭上を飛んでいく黒い何か。


「さ〜どうなったか見よう。」


元気一杯に森から飛び出した先輩が投げたものを確認する。

とりあえず、俺達もそれにつられて見てみると…。


―バシャーン。


「ところで和歌先輩は何を投げたの?岩か何かですか?」

「ん〜大きいお猿さん?ゴリラなのかも。」

「…。」

「その顔なーに?人型に近い子なら泳げるだろうし、参考になるかなって。」

「和歌ってたまに確信的な事考えつくわよね。」

(ソラ)ぁ〜たまにってひどいなぁ。」


ともあれ海から上がって来る人型の魔物を…


―ザパァーー、ガチン!!

魔物の10倍はあるだろう大きな口に飲み込まれた。


「食べられたわね。」

「た、食べられちゃいましたね。」

「あれを倒すの大変そう。どうする翔くん?」

「森を進みましょう。あと絶対に海に落ちないで下さい。」

「了解〜。」


この世界はまだまだ分からない事だらけだ。

別に全ての魔物を倒す!なんて目的では無いので危険なものは極力回避をしたい。

それに海王種?あれってそこらにいるもんなのか!?怖すぎる。


ここから先も気を引き締めて行かないとっと改めて実感した。



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