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結構マジでやってます。  作者: みけな
第二章 夏から始まる冒険。
115/162

115話 終わりよければ?

『1stゲームはストレートじゃったがどっと疲れたの。』

『あなたは何もしてませんよ。』

『次のゲームはどうなるかの。』


学園長は見ているだけで疲れたと言っている。

驚きすぎて疲れるって言うのか、気持ちは分からないでもない。


「次のゲーム翔ならどうする?」

「俺ならですか?そうですね…ロブなしでヘアピンのみで攻め落とすかな。」

「和歌さんはヘアピンも上手でしたが、それでも前で勝負ですか?」

「あのスマッシュ攻略するより楽だよ。それに和歌先輩の性格を知っているからって事もあるけど。」

「確かにスマッシュ攻略よりもって言うのは分かる。性格がどう関係するの?」

「少しでも付き合えば分かると思うけど。簡単に言うと細々した事嫌うんですよね。」

「「あぁ~納得。」」


先輩と少しでも関わっている人であればいろいろ道は見えるだろう。

試合をする相手はそのデータはない。

スマッシュが印象的だけど、それ以外にも抜け目がない。

完璧に見えるがある一定を超えて集中力が切れると…。

さてルニアラさんはど戦うのか。


「セカンドゲーム、ラブオール・プレイ!」

「すぅ…よろしくお願いします。」

「…よし。どこからでもこい!!」


―スッパーン。

―パーン。

「ん?あ。」

―スパン!

「どうしたっすか?そんなんじゃないでしょう!」

―パン。

「翔くん以来だよ…面白い!」

―ヒュン…ズパァン!

「どらぁ!」

―すか。コツン。

「ワン・ラブ。」


『びっくりじゃな。あれに真っ向勝負とは。』

『うちの子達は皆負けず嫌いです。それが吉と出るか凶と出るか。』

『わしは好きじゃぞ。頑張ってもらいたいの。』


「呆れたわ。そっちを選ぶなんて。」

「そう?ソラもそっちを選ぶと思うけど。それと…翔さんも。」

「私は分からないわよ。あれ?あなたもあれに挑戦したの?」

「はい。あそこまで強烈なスマッシュでは無かったですが。」

「奏人は…真っ向勝負はしないわね。」

「えぇ。そんな可能性の低い事しませんね。」

「天さんは奏人さんの事よく分かってるんですね。」

「そ、そんな事はないわ!」

「照れちゃって。天は可愛いね。」

「う、うるさい!」


―スパン!


今のはスマッシュの音ではなく、天さんが奏人さんを叩いた音です。

持っていたものがタオルしかなかったが、それで叩いたのかいい音したな。


「…そ、天…魔力を込め…いけな…いと。」

「知らないわよ。」

「ははは。」


―ヒュン…ズパァン!

―パン。

「あ、あたった!」

「それに喜ぶだけじゃ、まだまだだね。」

―ヒュン…ズパァン!

「トゥエンティ・ラブ・マッチポイント」


話をしている間にだいぶ進んだな。


「絶対強者って言うか、ルニアラには同情しかないわ。」

「ここに来て触れましたね。」

「最後どうなるか。」


―スッパーン。

「いくぜぇ!!」

―パーン。

「はぁぁぁ!!」

―ヒュン…ズパァン!!


「マッチワンバイ和歌。2-0」

「…。」


圧倒的に試合を終えた先輩。

倒れこむルニアラさん。


「くくく…はぁーはっは!」


そんな中大声で笑うルニアラ。


「まさに完封!ワカさんのようになれるよう精進します!」

「うむ!頑張りたまえルニアラくん。」


終わりよければ?

なんにせよ一勝だな。

次はリコさんとローランドさんのダブルスだ。

俺と先輩の特訓の成果、見せてもらいましょうか。


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