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結構マジでやってます。  作者: みけな
第二章 夏から始まる冒険。
111/162

111話 仲良し4人組?

「早速ですが。カケルさんとワカさんに聞いておきたい事がありまして。」

「さっきの事ですかね?」

「さっきの事って~?何か話してたっけ?いや、当てよう。むむ~…。」

「はい。ワカは少し静かにしましょうか。」

「ソラの私に対する扱いが雑~。」


騒ぎ出す前に先輩を止めるソラさん。

初めて会ってそんな時間は経ってないけどよく見てるな。


「ワカさんが言った合コンの言葉についてですよ。」

「ん?合コンがどうしたの?」

「こちらの世界では使われていない言葉って事ですよ。」

「そっか。だから知らなかったんだね…それの何が問題なの?」

「つまりは、ソラさんとカナトさんは異世界から来た人って事ですよ。」

「あぁ。なるほど!そんな考え方ができるんだね。」


2人が異世界から来たと分かっても特に気にした様子はない先輩。


「改めて、鯨井クジライ 奏人カナト、よろしくお願いしますね。」

坂俣サカマタ ソラ、よろしく頼むわ。」

「じゃ、私も。宇佐美ウサミ 和歌ワカ、よろしくだよー。」

兵頭ヒョウドウ カケル、こちらこそよろしく。」


改めての挨拶も終わり、奏人さんは話を続ける。


「2人はここにどうやって来たか覚えてますか?」

「私は…分からない。」

「どうやって来たかは分かりません。どうなって来たかは分かるんですが。」

「それって…。もしかして。」

「事故でした。和歌先輩もそれに巻き込まれてしまった感じで。」

「僕達と一緒ですね。僕も…っく。」

「いいんですよ。そんな言いづらいなら。」

「言いづらいわよね。海行って、ボートで寝ていて沖に流されて、遭難して…むぐっ。」

「…ここへ来た共通点はあるみたいですね。」

「はは。奏人さんはそれを調べているんですか?」

「そうなんです!色々調べてはいるんですが、天はあまりこの手の話に興味がなくて。」


奏人さんはそう言うと色々語りだした。

海で遭難した件は、今はまだ聞かないでおこう。


転移してこの世界に来た事や、ここに来て言葉や生活に苦労する事がなかった事。

言われてみれば、天河森テンガモリに来てから言葉も衣食住で困った事もないな。

ラノベとか小説は大体がこちらに都合よく転がっていくから、あまり気にしていなかった。


「ねぇ~天。何の話をしているか分かる?」

「まぁ~何となく。でも何度も聞いているし、この話は退屈なのよね。」

「なら学園回ってこない?案内するよ~。」

「そうしようかな。奏人、和歌と行ってくるわ。」

「え?あーうん。わかった。」

「翔くん、行ってくる。」

「はい。いってらっしゃい。」


俺と奏人さんで話していると、それに飽きた女性2人が学園を散策しに行った。

その後は今までどうやって過ごしてきたか、この世界や魔物についての戦いなど。

特に魔物との戦闘の話は盛り上がった。

俺は熊や蛇と、奏人さんは鮫や蟹と。


「翔くん、ただいまぁ~」

「おかえりなさい、和歌先輩に坂俣さん。」

「え、ええ。戻ったわ。」

「天どうだった?楽しめたかい?」

「まぁ、それなりには。」

「それは良かった。」

「2人はいつまで喋るつもり?もう寝る時間だよ。」

「そんな和歌先輩。そんなはずは…おや、メールが。それに時間もこんなに。」

「私もメール着てますね。そろそろ休みましょうか。」


俺達はそろって食堂を出る。


「天はどうするんだ?」

「私は和歌の部屋に行くわ。」

「そうか。なら俺は…翔さん泊めて貰ってもいいですか?」

「え?んー和歌先輩、いいですかね?」

「いいんじゃないの~。」

「そうですか。なら行きますか。」

「あぁ。ありがとう。」


そのまま魔法陣で移動。


「着いたよ~。」

「じゃ、奏人に翔さんおやすみなさい。」

「お休み天。また明日。」

「ん?あ、おやすみなさい?」


そのまま部屋に4人で入る。


「ねぇ和歌?」

「なーにー?」

「翔さんと奏人がここに居る気がするんだけど。」

「居るね。部屋は広いし。大丈夫だよ。」


困惑した様子の天さん。


「あの、翔さん?」

「はい。なんでしょうか?」

「和歌さんと天がここに居る気がするのですが。」

「居ますよ。和歌先輩がいいって言ってますし。大丈夫ですよ。」


困惑する様子の奏人さん。


「もしかしてだけど。2人は一緒に住んでいるのかしら?」

「うん。ここに来てからずっと一緒だよ~。」

「翔さん。奏人が泊まるのを和歌さんに聞いたのは?」

「天さんが泊まるみたいだったので、もう一人追加しても大丈夫かの確認ですよ。」

「「……はぁ。」」


共に天を仰ぐ、奏人さんと天さん。


「はぁ。気にするだけ無駄な気がするわ。和歌だもんね。」

「どうこう言っても遅いですね。寝れればいいとしましょう。」

「修学旅行みたいだね~」

「明日は試合ですから、早く休みましょう。」

「2人は図太いな…。」

「「何かいいました?」」

「何でもないよ。おやすみ。」


明日は試合です。

とにかく休む事を最優先に、俺達は仲良く4人で眠りました。



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