依頼受諾と旅の予定
真っ黒な髪を揺らし、気だるそうな顔に、さらに寝起きでランドルの顔がニート
のような顔になっている、もう少しシャキッとしてほしいものである。
今回は私、リュカの視点で話すらしい
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「おい、ランドル!いい加減目を覚ませ、そろそろギルドに行って、依頼をうけ
るぞ、さっさと行かないと旨い仕事が受けれない」
「う~ん、それもそう、そろそろ装備も買いたいし、いい加減に
儲けを多く出したいな」
私達の装備は、布製のただの村人装備に、私が杖、ランドルが短剣を、どちら
も安物の武器である、これでは絶対ミノタウロスすら倒せない
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ギルドは酒と肉とタバコの臭いだ、まさに飲み屋、しかし多くの者は重装である
ギルドには接客5人、受付1人と非常に少ない運営だ、なんせ冒険者は常時
70人はいるのだ、この国2番の大きさのギルドは伊達ではないのだ
受付に行くと、そこにはスーツ姿の、昨日の受付が居た、この子女の子だし、
普通に昨日のメイド服でいいじゃんと思いつつ
「お、受付さん、今日はかっこいい姿してるじゃないか、受けれる 依頼で一番
高いの頼む」
「この服はギルドマスターの趣味です、あ、今日は高い依頼ありますよ!少し訳
ありですが、そんな難しいものではありません」
「ギルマスさんとはいい酒飲めそうだな!」
少し顔を赤らめた受付さんがそう言うと、ランドルが反応した、
それより、その依頼がなんなのか気になるところである
「受付さん、その依頼は何なのかな?」
「はい、これは山賊退治、報酬は銀貨4,000枚です」
「高いな、わけがあるというのは?」
「対人の依頼は報酬が高いんですよ、捕獲でもいいんですが、基本は人殺しにな
ってしまうので」
魔物じゃないんだ、嘘もつくし意地もある、捕獲なんて今の実力じゃ無理だ
ドンドコドン
「依頼をうける、汚れ仕事とか気にしてる暇はないんでね」
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そうして依頼を受けた、ランドルも私も、依頼を選ぶほど裕福ではない、ギルド
から山賊の本拠地までの3日分の食料を受け取って、街を出た、3日かかるの
で、途中村を経由、そこで一泊、その後ギルド駐屯地があるのでそこで一泊
村の宿は金がかかるが、ギルド駐屯地は無料である。
「また歩くのか、、、」
ランドルが愚痴をこぼす、まあ、ヘイツに来るまでろくな金がなく渋々野宿して
きたのだ、結構過酷でトラウマものだ、私だってこの髪の毛、汚れ目立つから
野宿は避けたいと思う。
「おいランドル、今回は飯も宿もある、安心しろ、帰りは山賊の馬車もらうし
まあ、そこまで苦しくならんよ」
「それならいいのだが。。。」
読んでいただきありがとうございます、まだ話は続けていくつもりなので
読んでいただければ幸いです