東方翠漆紫 2
日中30℃をオーバーするから熱中症に煽られるんだよね。
気が付くと知らない人達に顔を覗かれていた。その人たちは心配していたようだ。
「あんた、かなりの重症だったよ。」
赤と白の巫女装束の人に言われた。多分、撃たれたんだろうな。そして冥界いりまえの夢?
「なんとかなったのね?」
独特なオーラのある金髪の人にも言われた。
「けど、割と治ってるわ。」
今度ははたまた凄い装束の人に………あれ?全員女性??
身体を起こして辺りを見回すと全員がすこし変わった衣服の人達だった。そして、見たこと無い景色の一室だった。
「ここは?」
尋ねて黒と白の服の一風変わっていそうな金髪の子から
「幻想卿だよ。」
と答えられた。
しかし、謎の睡魔に襲われてそのまま眠りについてしまった。
「なぁ、早苗。大学まで行くのか?」
「うーん、ってなところ。凌ちゃんは?」
「まあ、そこそこの所には行きたいなって思ってる。」
早苗はすこし面白そうに微笑んだ。
「なあ、そういえばさ。早苗の家って神奈子さんとまだもう一人居るんだよな?」
すると早苗は吃驚したようで少し声が裏返っていた。
「なんで知ってるの?」
この前、早苗の家に行ったら風邪引いてただろ。と、ある日の事を説明した。
「ああ、なるほどね。確かに藍色の髪のと言われると神奈子様だね。」
「なぁ、細かいとこ訊くけどよ。」
「なに?」
「申し上げ難いのですが、様って…神奈子様と言われるのは…?」
恐る恐る訊いた俺とは裏腹に早苗は笑顔で言った。
「秘密ですけど…神奈子様は神様にあたります。」
「え?」
「まあ、そう思ってください。」
無理矢理閉じ込められたような聞こえだが。
「それともう一人、諏訪子様が居ますからね。」
「はぁ」
驚いてばかりの俺に早苗はニコニコ顔で見ていた。
「ねぇ、慧音。」
「なにかしら?」
「あの子、あなたの家で看てくれない?」
「え?でも目をさますまでは。」
「そのあとで良いから。」
次に目が覚めたら痛みは完全に退いていた。
「気付いた?おはよう。」
あの巫女さんが言ってくれる。
「私はここの神社の巫女、博麗霊夢よ。貴方は?」
「小宮山凌雅…」
躊躇いがちに答えると「固くなりすぎ」と笑われた。
その時、誰かが視界に移った。
「霧雨魔理沙だぜ。よろしくな。」
黒と白の服の子だった。
隣には奇妙な空間から現れてるような形に見えるすこしオールドな方。
「八雲紫。よろしくね。」
「私は八雲藍。」
その女性は尻尾みたいなものが有った。なんだか気持ち良さそう。
「私はアリス。よろしく。」
そう言いながら人形を操ってるのか、二人の人形がいきなり動き出して近くを飛んでいたのがアリスの肩に乗っていた。
「残りは追々、話すからね。」
霊夢にそう言われた。
それからはこの世界は元居た世界とは全く別物だということを筆頭に様々な事を教えてもらった。
その後はまた寝させてもらった。
どの能力が欲しいですか?という質問を戴きました。
A 紫の境界を(ryじゃないか?うん。それだな!
そして(ry…何を考えたかw