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東方翠漆紫 11

「あんた迷うんじゃないわよ!」

霊夢は山中で遭難しかけている子どもを背負って妖怪から逃げている。後ろすぐにその化物が追いかけてきているこの状態はピンチという文字、そのものだった。

「まずい!夢想封印!!」

七色に輝く陣が取り囲むも無効果だった。

「くっ、身体も限界か。」

札も尽き、絶体絶命だった。その時

「マスタースパーク!!」

その言葉が轟いた。その瞬間、化物は後方へ飛んだ。その為、霊夢にダメージはいかなかった。

「フリーズブレス!!」

その次に化物の回りに氷が生えたと思ったらそれらが中を閉じ込めるようにぐんぐん大きくなり、最後には中心部も氷に飲まれた。

「ごめん、魔理沙、エミ。」

「でも、すぐに戦うことになるけどな。」

エミの一言で空気が変わる。化物妖怪と対峙しているこの状況は未知数の相手のうえ、夢想封印もエミが予備的に放ったフリーズブレスも効果はあまり見出だせない。しかし、エミに関しては更なる力が有る。

「アイスボルケーノ!」

水が向こうへ押し流れ、それに触れた樹などがみるみる氷に埋れていった。やがて化物にも押し寄せ、足に当たって氷になり、足が動かない状況に持ち込んだ。

「貰い!」

そう言うと魔理沙は何かを食べてからマスタースパークを放った。その光線は妖怪を飲み込み、すぐに光は消えた。エミの拘束も溶けてるが妖怪はまだ生き残っていた。

「!?凌雅!!??」

それはいきなり凌雅(エミ)に襲い………





「間に合いましたか…」

目の前には結界でなんとか持ちこたえる早苗だった。その間に一旦の間を置いてスペースを作る。エミは「早苗」と言った。

「ありがとう。お二人さん」

足元にはナイフとスキマの少しが見えていた。

「紫とメイドね。」

「はい。」

瞬間移動のごとく現れた咲夜は静かに答える。

「助かったわ。」

「でも、本番はまだよ。」

「ええ。」

そう言うと氷の剣が現れる。

「不審者の処罰は重罪で構わないわね?霊夢!」

「ええ!やりましょう!」

子どもは紫に預けて帰ってもらったので霊夢も参戦。

「飛びきりの破壊力を乗せたこいつで撃沈だ!」

魔理沙は新しく変わったマスタースパークの威力に酔っていたのだった。

「八方龍殺陣!」

無数の弾幕に回避に終われる化物に魔理沙が「ブレイジングスター!!」で更に封じていく。

「グレイソーマタージ」

早苗のスペルカードでダメージを与えていく。

「ミスディレクション!!」

咲夜のナイフ地獄の後、エミが手を上に振り上げた。

「フローズンナイト!」

地中から突き出るように先端が尖った氷の柱が出て、妖怪に刺さった。

「最初で最期の氷漬けね。」

言い終えた頃には妖怪は動かなくなった。しかし、動力の水もピンチに近かった。

「水、頂戴。あと五分で昏睡に入る…」

今度は早苗が水の入ったペットボトルを差し出した。

「ごめん、早苗。」

「困ったときはお互い様で!」

「取り敢えず、召集された程度の人は帰りますよ?」

これにて咲夜と力が尽きかけのエミは撤収した。


「夢想封印は効かずに龍殺陣が効くのはね?」

「分からんな。」

気が付くとその妖怪は消えていた…。

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