表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【BL】初夜に「君を愛するつもりはない」と人形公爵から言われましたが俺は偽者花嫁なので大歓迎です  作者: 砂礫レキ@死に戻り皇帝(旧白豚皇帝)発売中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/26

13.警戒心が足りないと言われた

「……予想以上に面倒臭い男だった」

「アンブローズ公爵が厄介な人物だというのは初夜の時に既に理解できていたのでは?」

「初夜って言うな」


 アリオスに口紅を拭われた後、俺は化粧が乱れたことを理由にそそくさと退出した。

 彼には色々尋ねたいことはあったが、身の危険を感じたのだ。


「妻とは言え、愛してない女の唇に平気で触る男ってマジ理解出来ない」

「確かにあれは私の目から見ても紳士らしからぬ振舞いだとは思いましたが」


 てきぱきと衣装を整理しながらエストが言う。

 侍女のふりをした従者は俺の服やアクセサリーからせっせと赤色のものを取り除いている。


「セシリアの侍女が新しくドレスとか持ってくるんだろ、それからにしたら?」

「それまでの間に又アンブローズ公爵から呼び出されたらどうするんですか」


 うっかり赤い物を身に着けていったらどんな目に遭わされるかわかりませんよ。

 丈の長い黒いドレスと白いエプロンを着こなしたエストに詰め寄られる。


「口紅だから拭われるだけで済みましたが、真紅のドレスを着ていたらその場で脱がされたかもしれません」

「流石にそれは無いだろ……多分」

「予想以上に面倒な相手だと仰ったのは自分でしょう、油断禁物ですよ」


 ただでさえ今のセレスト様は秘密を抱えているのだから。

 女装した従者に言われ俺は頷く。

 万が一公爵に身包みを剥がされて男だと知られたら確かに不味い。 

 俺がそう言うとエストは呆れたような顔をした。

 

「一応言っておきますが脱がされた後の事も心配してくださいね」

「俺の正体がばれた後の言い訳を考えて置けという事か?」

「それだけじゃなくて、脱がされて襲われる危険性にもですよ」  


 大真面目な顔で告げられ俺はぽかんと口を開けた。

 

「いや服を脱いだ時点で男だとはわかるだろう」

「男だったら襲われないなんて考えは捨てた方が良いですよ」


 少なくとも今のセレスト様は。

 名指しで言われ、俺は従者の顔を見返す。


「麗人と名高いセシリア様の代役が出来る時点で自覚して下さいよ」


 普通の男はドレス着て軽く化粧しただけで美女になんてなれないのだから。

 そう説明してくる侍女姿のエストに鏡を見ろと言いたくなった。


「男と気づかれても、いや騙していたことで激怒した公爵に乱暴される可能性もあります」

「いやいやそこまでやばい奴じゃないだろ……多分」

「しかもその場合伯爵家が彼を訴えるのは難しいかと思います、だから自衛してください」


 絶対二人きりで会わないように。

 まるで幼子に言い聞かせるように告げられ俺はエストの謎の迫力に頷くしか無かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ