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天国への階段…レッドツェッペリン がいなくなった国

作者: 徒然生成
掲載日:2025/10/13

✦天国への階段

 ― レッド・ツェッペリンがいなくなった国


---


❥第1章 タワーマンション残酷物語


修繕積立金の見積もりを取ったら、

2億円のはずが4億5千万円に跳ね上がっていた。


足場を組むだけで1億円。

そんな工事を請け負える会社も倒産して、誰もいなくなった。


70㎡の部屋で月7万円。

100㎡なら10万円を超える修繕積立金と共益費。

駐車場代4万5千円。

光熱費や通信費を足せば、年金だけでは完全に赤字だ。


夢見心地で入ったタワーマンション。

だが入居率は50%。

半分は空室か、外国人名義の“幽霊部屋”。


管理組合は積立金不足で火の車、

理事会すら開けない。


外から見れば高層の輝き。

だが中では静かな悲鳴が響いている。


シニアは体力を得た。

若者は体力を失った。

老後2000万円問題、終身雇用の崩壊、SNS投資ブーム。


――誰もが「生き延びる方法」を探していた。


そんな中、一人の男がスマホを開く。

“高市トレード”というアプリを起動し、

老後資金を取り戻すつもりだった。


しかし、それが“地獄への始発ボタン”になるとは、

そのとき誰も気づかなかった。


---


❥第2章 トランポリン大統領とラーメンマン主席


世界の相場は突然、暴れ出した。

金曜の夕方、日本のマーケットが閉まった後

スーパーコンピューターが暴走!


日経平均は先物で3000円安。

ニューヨークではAI銘柄が雪崩を起こした。


トランポリン大統領がノーベル平和賞を逃した直後、

怒りの投稿をXにぶちまける。


その受賞者は、

皮肉にも彼が敵視してきた南米の女性――マリア。

背後で笑うラーメンマン主席の姿が、脳裏をかすめた。


「こんな茶番、許せるか!」

その怒号が世界を震わせ、相場はさらに崩れる。


だがその暴言が発せられる数時間前、

“誰か”が新規口座を開設し、

空売りポジションを仕込んでいた…


ニュースが流れ、SNSが燃え、

「戦争再開だ!」「関税100%!」と騒ぐその瞬間、

その“誰か”は静かに“買い戻し”を始めていた…


市場が真っ赤に染まるほどに、

彼(あるいはAI)は無表情にボタンを押す…


そして翌週の月曜日、

トランポリン大統領は一転して“友好の握手”を投稿。


日本市場は休場だったが、

日経平均先物は1500円高に反発した。


だがその裏では――

史上最高の自動ロスカットが同時多発していた…


資産が数分で蒸発した投資家たち。

そして、“誰か”が巨額の利益を手にした…


その瞬間、取引システムに

奇妙な数字が点滅した――999。


999とは「あと1で1000」。

完成に届かぬ数字。


人は富を追い、AIを操り、神に近づこうとする。

だが、最後の「1」には決して届かない。


999は、満たされぬ欲の象徴。

“誰かが儲けた”ということは、

“誰かが地獄を見た”ということ。


その未完成の数字が、

世界を一瞬だけ沈黙させた。


---


❥第3章 脳疲労社会と1/1000の奇跡


みんな、一度立ち止まってみよう。

自分の顔を鏡で見て、

その目の奥に、どんな光が残っているかを。


若者は今、脳を酷使している。

チャートを見続け、AIの予測を信じ、

SNSで他人の意見を追いかける。


眠れず、肩がこり、心臓がバクバクする。

まだ20歳なのに老後を心配し、

“今すぐ増やさなきゃ”と焦っている。


だが、それが脳を壊していく。


シニアは筋トレとジョギングで体力を得た。

だが家計は衰えた。

「お金は健康の代わりにはならない」

その言葉がようやく響き始めた。


そんな修羅の時代に、

わしは一つの出会いを思い出した。


――森永のラムネ。


50年続くブドウ糖の結晶。

頭がパンクしそうな時に3粒。

それを1日3回、10日続けた。


すると、ふっと心が軽くなった。

69円の袋が、心の栄養に変わった。


そして、栄養の届いた脳で考えた。


「生きるとはなぁ、

 良いことを10回繰り返せば天国に行く。

 悪いことを10回繰り返せば地獄へ行く。

 ただそれだけのことなんじゃ。」


やるか、やらんか。

“やる”を10回繰り返すだけでええんじゃ。


最初の一歩は小さい。

でも1回やれば2通り。

2回で4通り。

3回で8通り。

10回で――1,024通り。


つまり「やる」を10回繰り返すだけで、

1/1000の奇跡が起きる。


最初の「1」はただの一歩。

だがその1歩を積み重ねた者だけが、

999の世界を抜け出し、

天国への階段を見つけることができるんじゃ…


---


❥あとがき


SNSの向こうに“本物”を探す時代。

けれど、本物は画面の中にはない。

自分の呼吸、歩く足音、心臓の鼓動の中にある。


疲れたら、ラムネを9粒。

心が落ち着いたら、空を見上げよう。


天国への階段は、

スマホの中にはない。

――君の中にしか、ないんじゃよ。

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