39.マクリントン通りのサラサンディー
電話に届いたメッセージは、サラからの連絡だった。
履歴は二件。
ひとつは、「助けて」と。
もうひとつには、「マクリントン通り」とだけ。
よほどの事でも起きないかぎり、こんな短い内容で送信したりはしないだろう。
かなり危険な状況であることは、考えるまでもなかった。
幸い事務所からの距離は近い場所だ。バイクを走らせると、五分もしないうちに通りにさしかかった。
朝のストリートは人の往来も、車の通行も少ない。俺は首をめぐらせ、必死になって探すべき相手の姿を求めた。
すると、がら空きの路上に出て、両手を大きく振っている少女の姿がすぐにみつかった。
俺がバイクを止めると、サラもすぐさま駆け寄ってきた。
「ファングさん、ファングさん、ファングさん!!」
「無事か、サラ。ケガしてないか」
サラが小さく頷く。
「私は平気。でも……でも、メイプルが」
「落ち着いて。何が起きたか、ゆっくり話してくれ」
俺はその場にしゃがんで、サラをなだめた。
「馬に乗った騎士みたいな牙獣が出たのか?」
「それ!」
「メイプルはどうしたんだ? 一緒じゃないのか」
「メイプル……」
サラの目に涙が滲んでいる。
それでも、サラは声を震わせながら俺の質問に答えてくれた。
「メイプルは、サラを助けるために……一人で、アレをやっつけるって……」
「そうか」
俺はサラの頭を撫でてやった。
「サラ。怖いか? 怖かったら、ここに残ってお留守番だ」
銃を抜いて立ち上がる。
あまり時間をかけてはいられなさそうだ。
「もし、怖くないなら」
俺を見上げるサラを安心させるため、とびきりの笑顔を見せてやった。
「俺と一緒に、メイプルを助けに行こうぜ」
サラは涙を拭った。
「怖くない!」
「よし。案内してくれ」
サラは裏通りに続く、建物の間をめざして走りだした。
「こっち!」
俺もサラの後に続いた。
細い路地に入って、すぐにわかった。
切り裂かれて、中身をぶちまけられたごみ袋。うち捨てられた木箱が砕かれて、撒きちらかした木くず。ひしゃげた非常階段の柱―――。
戦いの痕跡が、あちこちに残っていた。
俺とサラは、その中をひた走った。
あの不愛想な女が、ケガしてないといいんだが。
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一人称の練習で書いています。
読みにくい部分が多く、たいへん申し訳ありません。
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