ある日の日記 2ページ目
。月△日
ずっと生きているなんて考えたくなかった。
死にたい、生きたいを繰り返す毎日なんて今すぐにでもやめてしまいたかった。
今日も彼女は好きと言ってくれなかった。お世辞でも嘘でもその言葉は聞けなかった。
もういつから好きと、愛していると言われなくなっただろうか。
私は彼女にもう一度好きと言われたかった。
彼女からの愛だけが私の生きる意味だった。
今はそれすら何も無い。私には生きる意味なんてない。
死にたい。それだけが頭を巡り、消えない。消えたいのは私の方だ。
今日は一層死にたい。昨日までの私はただの景色や匂いだけで満たされ、心を動かされた。
なのに今日の私は昨日の私とは別人のようだった。
生きたいと思う私はいつになったら現れるのだろうか。
▲月×日
今日は彼女の声を聞いた。本当に久しぶりだった。私自身、忙しい毎日が続き、彼女のことを考える時間は少なかった。
彼女に言われた「好きって言えなくてごめん」
ずっと好きでい続けることなんて難しいだろう。なんせ私たちが出会い、付き合い始めたのは実に3、4年も前のことなのだから。
互いに学生同士で、大学生活の全てを捧げた。
その中で気持ちが離れ、好きと言えなくなってもおかしくないだろう。
しかし、私は寂しかった。
。月▹日
彼女との出会いはあの部屋だった。お互い星が好きで、よくプラネタリウムを見た。
部室には備え付けられている簡易的なプラネタリウムがあった。それには星の解説も何も無かったけれど天の川が一望できた。
音楽も何も無かったけれど時間が許す限り、部屋を暗くして星を楽しんだ。
ここは田舎でも都会でもなかったけれど、本物の星は見れなかった。
ここの光は強すぎる。
同じくらい私の目からは彼女は輝いて見えていた。