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部屋に三人

作者: 杉将

 まるで餌みたいだな、僕がシーチキン丼を食べていると、キムがそう言った。キムはゆで卵の殻を剥いていた。二日連続これだよ、と僕が言うと、キムは剥き終えた卵にケチャップをつけながら、トサカみたいだろ? と言った。塩の方が美味しいだろう、と僕は思ったけれど、何も言わずにシーチキン丼を食べた。キムはトサカのついた卵を一口で食べた。それから、次のゆで卵の殻を剥き始めた。今日何個目だい? と僕が聞くと、こいつは茹で過ぎた、とキムは言った。布団の上で横になっているマキが、シャツとパンツの間から白い肉を垂らしていた。キッチンの換気扇から、ポトポトと水の落ちるような音がしている。マキはいつ起きるのだろうか? もしかしたら死んでるのかもしれない。それにしても、この部屋は変な臭いがしている。

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