表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/28

【幕間】烏は幾望に何を思うか

 彼女が遺した日記を見て共に過ごしたあの日々を思い出す。

 あのときの私達はお互い言葉が足りなかったのだと今は思う。

 いいえ、最後の最後まで互いに言葉は足りなかったのだと思う。

 本の表紙を撫でながら少し綻びてきた保存の魔法を繕う。

 ほんの少しだけ、彼女を思うだけで胸が暖かくなる。

 胸に日記を抱きかかえ、私は水底(ここ)で彼女とまた会える日をただ待っている。

 庭に出て見上げた外の世界に一瞬だけ見たのは幾望だった。

 嗚呼、本当に、懐かしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ