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水銀湖の伝承
ある日一人の女が他人の犯した罪を着せられ、とある町から追い出された。
最低限の物を持ち出す事を許されたがそれでも冒険者ではない彼女にはどうあがいても生き残れるはずもない。絶望しかない彼女はそれでも生きることを諦めず工夫をこらし魔物をやり過ごし、隣の国に向かって進んだ。水の手持ちが尽きた彼女は水場を探し、そして遂に満月の夜に美しい湖を見つけた。足を踏み入れた彼女は湖に沈み、そして最後の時を穏やかに湖の底で迎えた。
死の森の伝承 水銀湖より抜粋
本編に入らない部分を上げていこうと思います。