向かう先にあったもの。
俺は引っ張られて家の外へと出された。
「ちょ、ちょっと待って!」
俺は女性の手を振り払った。手を振り払われた女性はキョトン?としていた。そのあと、なにかを思い出したかのように、俺の前へ来て、
「申し遅れました。クレアと申します!」
と、輝かしい笑顔で言ってきた。俺は、
「よ、よろしく」
としか言えず、差し出されたクレアの手を握ることしかできなかった。クレアは、振り返ると俺の前を歩いてどこかへ向かっていた。その時、俺はあることに気づいた。俺の視界の右に人のマークがかかれた四角いアイコン、左には刀がかかれたアイコン、その2つの間に人と人が手を取り合っているアイコンがあった。不思議に思いながら、右のアイコンを押してみた…すると!俺の視界いっぱいにデータが、出てきた。そこには「アレク」と書かれたデータが、たくさんあった。そのデータの一番したには"0マリン"とあった。俺は、クレアの所に行って、マリンについて聞いた。すると。
「アレク様、もしかして1文無しですか!?」
と言われた。1文無し……?
「"マリン"ってお金なのか!?」
と大きな声を出してしまった。クレアは、驚いていたが、ポケットに手をいれて、何かを取りだして、俺の前へ出した。
「お金以外ありますか?(笑)はい。とりあえず
1000マリンお渡ししますね♪」
俺は、クレアから、お金を受け取って財布にいれた。表示には"1000マリン"と書かれていた。
「ありがとう。」
クレアは、にこっと笑みを浮かべて歩きだした。今度なにかお返ししなきゃな。そう思いながら、クレアのあとをついていった。
どれくらい歩いたのか、真っ直ぐな道だったがかなり歩いた。すると突然。
「アレク様着きましたよ。」
連れてこられたのは、古びたような大きな家だった。"◯◯◯◯集会場"という看板があったが、くすんで見えなくなっていた。俺は、クレアのあとについてその中へ入っていった。
中には入ると…俺は、驚いた。
「ちょっと待てよ…ここってもしかして…」
クレアを見ると相変わらずニコッと笑っていた。
見渡す限り、人、人、人…そしてボードにたくさんの紙が貼られた…。
「マジか…」
俺は、ボソッと呟いた。