1.入部
自分の体験を物語風にして書いています。
理数系の拙い文章ですが、楽しんで頂ければ幸いです。
今年の四月、私は工業高校に入学してきました。
この事を人に言うと、なんで工業高校にはいったんだと聞かれることがよくあります。
私には特技なんてありません。好きだと胸を張って言えることも、ましてや夢なんて考えたこともないような、そんな学生です。
それでも理由を聞かれたのなら、なんとなくというのが一番正しい表現だと思います。
学力的には普通科高校にも行けたが、なんとなく嫌だったのです。
ただそれだけの理由で工業高校に入りました。
だが、こんなことでいいのか、せっかく実業高校に入ったんですから、普通科へ進学したみんなと違う技術を勉行出来るんですから。夢を探して追いかけたいと、心の中の自分が呟いきました。
特にやることもないのです。
それを目標にしてみようと思いました。
そうと決まれば部活に入ってみようと考え、勧誘が行われる廊下に行きました。
運動は苦手ですし、工業っぽくないので却下しました。
特に目的も決めずに文化部のポスターを物色していると、気になる記事を見つけました。
ロボコン部という部活です。
その瞬間これです!と、いう確信が生まれました。
私は入部届けを担任に出しました。
今考えると急すぎるだろうと呆れてしまいますが、そのときはそれしか頭に無かったのですから仕方ありません。
こうして、私はロボコン部に入部しました。