戦いの始まり
真良3年1月3日
<死竜>「起きろ、行くぞ」
『もう始まるのか？』
<死竜>「違う、闘技場を1度見といたほうが良いだろう。ついてこい」
死竜は脚の鎖を外す。
『あぁ』
俺は死竜の後ろをついていく。
数分もすると広い所に出た。
<死竜>「ここが闘技場お前が殺し合うフィールドだ半径30メートルってところだろう」
『ここで100戦か…』
<死竜>「フィールドはここだけじゃないぞ。ここは一番小さいフィールドだ。でかいとこは半径５キロの所もある」
５キロ…
対策は早めにうった方が良さそうだな。
<死竜>「お前はここで人を殺す事になる。相手もお前と同じ事故死をしている。奴は死んでいる。気にせず殺せ」
『あぁ』
生きる屍って所か…
フィールドを後にして
俺は監獄部屋に戻った。
<死竜>「今のうちにルールを頭に叩き込めこれが内容だ」
死竜から紙を渡される…これって手書きか…
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ルール
・勝利条件
闘技場の敵を殺せ
→殺すまでは終われない
・武器について
→武器は戦闘においてランダムに１つ支給され
る
→武器の数はフィールドの大きさにより変わる場
合あり
・フィールドについて
→フィールドは森、建物、山の３つあり
→フィールドの大きさでチームマッチになる場合
あり
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『武器の支給…ランダムってどういう事だ？』
<死竜>「その事か。武器にも結構種類があるんだが何が出るかはお前の運次第だな フィールドに行く前に案内人が部屋に誘導する。だから場所は気にしなくていい。部屋には赤のボタンとモニターがあったはずだ。ボタンはお前のタイミングで押すといい。」
『もうひとつ質問だ。チームマッチって何だ？』
<死竜>「チームマッチとはお前がメンバーを選びフィールドに勝利することだ。最高7対7だな」
『そうか』
<死竜>「もうすぐ殺し合いだ。覚悟を決めておけ。」
ガチャと音をさせ去っていった。
ふーっと息をはく
いよいよか…
<案内人>「2-8463時間ついてこい」
『あぁ』
鎖を外され案内人についていくとモニターがある部屋に出た。
部屋にはモニターと赤のボタンが１つ
おそらく武器の支給部屋だろう
俺は適当にボタンを押す。
<案内人>「武器はあっちだ。」
案内人が扉の鍵を開けて言った。
<案内人>「ここを真っ直ぐ進めば左側に箱が置いてあるはずだ。それが今回のお前の武器となる。俺の案内もここまでだいけ」
言われた通りに扉を抜け真っ直ぐ進むと箱が置いてある…
手に取り中身を確認すると、透明なワイヤーが入っていた。長さは１メートルぐらいで太く頑丈なやつだ。
俺はワイヤーをポケットに入れ、先へ進むとフィールドに出た。
目の前には身長175ぐらいだろうか、俺よりも10～20cmぐらいは大きい男だ。
男の手にはナイフが1本
<闘技場の男>「お前が今回の獲物か。へっへへまだガキじゃねーか…おまけにチビで筋肉もねぇときた、楽勝だな」
がたいがでかいだけの単細胞か…
<闘技場の男>「かかってきなおちびちゃん」
男は笑いながら中指をたてる。
こんなタイプは頭に血が上ると行動パターンが限られる
『いいのか?単細胞。お前みたいな図体がでかいだけの奴に負けるほど俺は弱くないぞ。かかってこい三下』
<闘技場の男>「なんだごらぁ ガキが生意気いってんじゃねぇぞ」
『よく吠える、知ってるか。弱いものほどよく吠えるらしいぞ ほらほら吠えろ吠えろ。はっはは。出来るじゃないか』
男は頭にきたのか俺に向かって走り出した。
俺は男を引き付け、奴は大きくナイフを振り上げた
その時俺は頭を下げナイフを避ける。と同時に背後に回り込みポケットからワイヤーをだし男の首に巻きつけ両手で引っ張る。
すると首が宙を舞い、血が飛び散り男の首が地上に着くと同時に歓声と１度目の殺し合いは終わった
闘技場を出ると激しい嘔吐に襲われる
『う…うげぇ』
<死竜>「お前はすげぇよ。即座に相手の事をリサーチして即行動。考える事は出来ても動くことまでは普通できない」
『この様だけどな。うぇ』
実際の所、俺自身も驚いている。
体が軽くなる感覚
<死竜>「いつまでもここには居たく無いだろう。戻るか」
『あぁ…すまないが肩かしてくれないか？』
俺は吐き気に耐えながら監獄部屋に…
<死竜>「ほら お前に頼まれていた睡眠薬だ」
俺は睡眠薬と水受け取りすぐに飲んだ。
戻るとすぐに眠りに落ちる
疲れた訳じゃないただ吐き気を押さえるために…
<死竜>「寝たか…」
