死竜の覚悟
真良3年1月6日
俺は悪夢で目を覚ました。
昨日殺したガリ男の殺してくださいという言葉…
苦しんでいたのだろう
<死竜>「うなされていたようだが」
『なんでお前ここにいるんだよ。暇なのか?』
<死竜>「今はお前のインストラクター的なのをやってるつもりだったが…あと飯だ」
俺は飯を受けとる。
インストラクター…
教育または訓練の担当者、指導者
だよな…
ルールは教えてもらったが、それ以外こいつなんもしてなくないか?
案内も案内人だし
『そうだな…お前、次の相手が誰だか調べられないのか?』
<死竜>「それは無理だな。ここ、ディスハイムは地下8階まであると言われている。実際のところは俺でも把握できてない部分が多い。俺が行動できるのはここ地下1階だけだ…」
地下1階…本当だろうか?
それとも死竜が騙されてるという可能性も考えられる。
もしも死竜が言っている事が本当だとしたら勝ち進んで行くと地上からは遠ざかるってことなのか…
あり得なくはないな…勝つ度に危険人物になっていくのだから…
『本当に100勝で出れるのだろうか…』
<死竜>「それは安心しろ、爆弾と引き換えの約束だ。」
『爆弾だぁ?』
つい大声を出してしまった。
<死竜>「そうだ。俺に嫁まで殺させた総支配人の男に、言葉約束だけじゃ信じられるわけが無いからな。俺が死ぬと同時に爆発するようにセットしてある」
『まじか…お前、勝手に死ぬなよ…』
<死竜>「お前が負けなきゃな」
『そうだったな』
そうか…こいつも覚悟を決めるんだ。