トウロ?トール!
俺とアステルは懸命に竹筒から、シュッシュッと人工霊魂を繰り出し、それをアルとアルファが、はむはむする時間。
二匹の猪は俺がキレてる間にアステルがなんとかしてくれたらしい。
今、その二匹の内の一匹は解体されて暖炉の中で焼き上がりを待っている。
扉を抑えているのは三十二体のリザードマンゾンビ。
俺が契約したのは三十八体。
では、残りはと言うと……二体は猪を焼いている。
俺は豚だと思っていたが、この猪を丸焼きにすると、豚の丸焼きになるらしい。
三体は辺りを探索している。
この部屋は西の一角に暖炉やらテーブルやら、おそらくはエインヘリアルの餌場が設えてあり、それ以外は完全に石の牢獄という風情だ。
だが、エインヘリアルを捕らえる鎖が壁の中に埋まっていたり、例のアホメーゼがこちらを観る為の場所があったりするので、もしかすると壁の裏側に抜ける隠し通路がある可能性が高い。
なので、丹念に壁の隙間なども調べさせている。
最後の一体はリザードマンキング・ゾンビで、他のゾンビたちを監督している風にふんぞり返っている。
つまり、何もしていない。
働きアリの中には一定数の働かないアリが出るというが、たぶん、そんな感じなのかもしれない。
まあ、細かい指示を出さずにお任せしているから、そこら辺は適当だ。
猪の二体目と、俺とエインヘリアルが食い散らかした豚の丸焼きの残骸はリザードマンゾンビズの餌だ。
時折、リザードマンゾンビの数体がキングの指示で血肉を貪りにくる。
交代で休憩……かな?
まあ、それもお任せだ。
それで、俺とアステルの『光』魔術符の目潰しを食らったアホメーゼはと言えば……最初、かなり怒った。
「許さない」だの「今に見ていろ」だの言ってから、「どうせ出られない」「時間の問題だ」と色々述べて、それからしばらくして「これで終わりだ」とゴースト軍団を侵入させてきた。
いくら扉があろうと、『透過』するゴーストたちには意味をなさない。
こちらは聖別武具も聖系アイテムもないが、アルとアルファがいる。
アルとアルファのポルターガイスト能力はゴースト系に有効だ。
しかも、ゴーストとファントムだとポルターガイスト能力の射程や威力にかなり差があるらしく、一方的に戦える。
消耗している今は無理をして欲しくなかったが、この瞬間ばかりは仕方がなかった。
さらにリザードマン・メイジの魔法、俺の『炎』の魔術符などもゴースト系に有効だと分かったのは、半分ほど数が減ってからだった。
アホメーゼは「ぜ、全滅だとぅっ!」と声を荒げてから、静かになった。
次はどうするかとか考えているのかもしれない。もしくは、他のメーゼに助力でも願いに行ったかな。
アルとアルファは人工霊魂を吸収することで、なんとか回復した。
さて、次はこのエインヘリアルをなんとかしなければ、と俺は立ち上がり検分を始める。
後頭部と腕の残骸に薄らと赤黒い霧が漂っている。
これはコイツの武器であり、回復も担っている。
ただ、随分と霧が薄いのは、エネルギーが足りていないということだろう。
エインヘリアルが腰に手挟んで確保した、酒の入った水差しを確認する。
振れば、チャポチャポと中身が入っているのが確認できる。
魔導具というには魔石を使っている訳ではなさそうだ。
だとしたら、魔法具というやつだろうか?
魔法具は魔導具の上位互換とも言えるもので、周囲から勝手にオドを吸収する機能があると言われている。
簡単に言えば神様が創作したボーナスアイテムだ。
神の戦士とも呼ばれるエインヘリアルの装備品と見て間違いないだろう。
それは、猪が曳く戦車の置物も同様だ。
エインヘリアル。昼は戦いに明け暮れ、夕方になれば復活し、夜には猪の肉と酒で宴を催すとされる神の戦士。
上級アンデッドに分類される。
確か、ベルセルクとも呼んでいたか。
パクってきた『アンデッド図鑑』を調べてみるが、載っていない。
やはり、別種のモンスターか、能力名かもしれない。
このエインヘリアルとの契約は成立しているということだから、起こしてみるか。
幸い、リザードマンゾンビズがいるから、戦力は充実しているしな。
酒をエインヘリアルの口に注いでやる。
未だに白目になっている瞼が痙攣しているから、完全に死んではいないはずだが、これが死んだ扱いだったりすると夕方まで待たなくてはならないかもしれない。
「なにしてんの?」
「いや、起こしてみようかと思って」
「もしかして、また襲ってきたり……」
「ない、ない。契約したからな」
「ふーん……あ、倒したライバルが仲間になる王道展開ってやつ?」
おお、アルのくせにそれを理解しているのか!
「今、なんか失礼なこと考えたでしょ?」
「いや、そんなことは、な、ないよ」
「どうしたんですか?」
アステルも近寄ってくる。
「あ、アステル〜。ベルが私のこと馬鹿にした〜!」
「ふふふ……愛情の裏返しですか?」
「いや、普通にバ、感心してたんだよ!アルが王道バトル物の展開を語るから……」
危ない……つい、バカにしてただけとか言いそうになった。
アステルは同志だから、俺の気が緩みやすいようだ。
「あの、それ、いいんでしょうか?」
アルファも来たか。
そのアルファが指摘したのが、エインヘリアルの口の中だ。
溢れて、零れて、水たまりになっていた。
「あ……」
飲めてはいなかったようだが、エインヘリアルの後頭部の霧が濃くなっていた。
ならば、たぶん問題ない。と思っていたら、エインヘリアルの白目が元に戻った。
同時に噎せた。
「ヒュッ……ガハッゲヘッゴホッ……」
あ、経過観察に夢中で手を傾けたままだった。
「悪い、悪い……」
「オマエ……」
一瞬、俺を睨みつけようとしたエインヘリアルは、すぐに顔をハッとさせ、膝を付いて頭を下げた。
「ワガ、シュシンヨ……」
「主神?主人じゃなくて?」
あまり言葉に慣れていないようなので、言い間違えの可能性がある。
正直、俺は唯人なので神様扱いされて悦に入るような変態じゃない。
自称・神とかイタイだろ。
「ワレ、カミノ、イッチュウニツカエル、イクサビトナレバ、アルジタルハ、カミユエ……」
ああ、たぶんコイツの矜持とかに関わってくるのか……これは否定するとめんどくさいことになりそうだ。
「あ〜……じゃあもう、それで……」
「ねえ、名前は?」
物怖じしないな、アル……。
「キサマハ!?」
「アルだよ、こっちが……」
エインヘリアルの瞳が剣呑な色になる。あ、そりゃすぐに切り替えとはいかないか。
「待て!」
俺は慌てて止める。
グヌッ……とか言って止まったエインヘリアルに、アルやアステルが仲間だと説明して、俺の配下のアンデッドとしてのお約束を言い渡す。
「タタカッテハ、イケナイ……?」
「ああ、俺が許可した相手だけだ」
「デハ、コイツトコイツノ、キョカヲ!センシドウシナラ、モンダイナイ!」
エインヘリアルが指さしたのは、アルとアステルだ。
うん、あるね、問題……。
アステルは困ったように俺を見ているし、アルはかかってこいと言わんばかりに、フンス!と胸を張った。
「エインヘリアルは脳筋とは聞いていたけど……想像以上だな……」
「ノーキン……ワレ、ソルジャー・オブ・ノーキン!」
何故か栄誉ある名を賜ったみたいな感じで一本しかない腕を振り上げるエインヘリアル。
「うん、違うね……。
そこは誇らしげにするとこじゃないね……」
ちょっと眉間を抑える俺。
すると、今度は片膝立ちで胸に手を当て、神妙に。
「ノーキン……シカト、コノムネニ……」
「神妙にしてもダメだね……」
ヤバい、ちょっと泣けてきた……想像してた上級アンデッドと現実の落差、大きすぎない?
アステル、苦笑しかできなくなってるし。
「とにかく、勝手に戦わない。分かるか?」
「ワカル!」
元気良く返事されると逆に不安になるな……。
ただ、エインヘリアルは戦うためのアンデッドなので、その辺りは考慮しなければいけないかもしれない。
「それで、君の名前は?」
「ナマエ……エインヘリアル、イチマルロク」
「一〇六?」
アルの質問に答えたのはいいけど、それは番号なのでは?
「生前の名前は?」
「シラナイ!」
だから、何故、自信ありげなんだ、お前……。
「ご主人様、彼に名を与えては?」
「ああ、アルファちゃんはベルに名前もらったんだもんね!
いいじゃん、名前付けてあげてよ、ベル!」
「名前?名前ねぇ……」
一〇六だから、トウロ?語呂が悪いな。
「じゃあ、トウル?」
「トール!いいじゃん!」
「トール?」
「いいんじゃないでしょうか?
戦いにはお付き合いできませんけど、よろしくお願いしますね!トールさん」
「トール……ワガナ、トール……トール・ノーキン!」
「脳筋付けるなよ!」
あと、トウルって言ったんだが、知らぬ間にトールになっている件。
俺の名前も本当はヴェイルなんだぜ……今更、訂正は諦めてるけど。
まあ、いいや。みんなが呼びやすいなら、それで。
それから、トールの千切れた腕を近くまで持ってきて、傷口にドバドバと酒を掛けてみる。
双方の傷口から赤黒い霧が出て、それが収束。腕が元に戻った。
うん、この酒がどうやらトールの赤黒い霧の素になっているという読みは当たりだったらしい。
「な、んだ?何が起きている!?
メーゼのエインヘリアルを起こした??」
いきなり声が聞こえる。
「あれ?見てたんじゃないの?」
アルが疑問を口にする。
「さっきゴーストが大量に襲ってきたろ?
たぶん、アレが全滅したから次の悪巧みのために席を外してたんだと思うぞ」
それで、戻って来たら俺たちは生きてるし、エインヘリアルは起きて、俺たちを襲いもせずに立ち話していると。
そりゃ、びっくりだろうね。
「答えろ!何をした!」
俺は、それに応えることなく『千里眼』のゴーグルに魔宝石をセットして、アホメーゼの視界を探す。
「メーゼ……ワガシュシン、タタカウ、キョカヲ!」
トールはメーゼからどんな仕打ちを受けていたんだ?
俺と契約したら途端に敵認定じゃねーか。
ああ、調教だっけ?言う事を聞くように体罰とか使ってたのかね?
おっと、発見。
薄暗い部屋、斜め前方。ようはトールを捕まえていた鎖の穴の上に小部屋があるようだ。
アホメーゼの視線はその辺りからこちらを覗いている。
俺はそちらを指差してやる。
視点が違うから、身体が動かしにくいな。
「あそこだ!アル、アルファ、ポルターガイスト能力で全力でぶったたけ!」
「よっしゃー!いくよ、アルファちゃん!」「はい!」
アルが駆ける。アルファが飛ぶ。
アホメーゼはそれを呆然と見ていた。視線が震えるものの、信じられない、いや、信じたくないのだろう。
目の前にアルファが居る。その下にはアルがいるはずだ。
アルファの手が突き出される。遠い。だが、不可視の力が覗き部屋のために薄い壁しか持たないその壁を粉砕する。
俺はゴーグルを外して、トールに命じる。
「トール、いってよし!」
「ウオオオオオオォォォッ!!」
トールの鎧に赤い光の文字が浮かび上がる。
トールが同じく駆ける。
壮年男性のアホメーゼは崩れた壁の中、腰を抜かしているのか、椅子に座ったままだ。
横には伝声管のような管が幾本かと、手元にレバーがある。
あれが位置を悟らせないように声をあちこちから響かせるカラクリと、トールの鎖の長さを変えるカラクリか。
顔面蒼白になりながら、アホメーゼがレバーを引く。
あ、イカン。咄嗟に俺は【ロマンサーテスタメント】を引っ張り出す。
ガラガラと鎖が引かれていく。
「「「「鍵開け!!!!」」」」
手枷が二つに足枷二つ、合計四つの鍵を解錠する。
トールは駆けながら、手枷、足枷が緩んだのを感じたのか、手足からそれを振り払う。
ちなみに、手枷、足枷の鍵はそれほど複雑なものではなかったらしく、ひとつ三十GP、合計百二十GPの支払いだ。
うーむ、『鍵開け』のギフト、便利だな……。
これが、俺の運命を決めた神や『サルガタナス』の思惑通りだと思うと、多少思うところがないでもないが、今はそのことには目を瞑るべきだろう。
トールが跳んだ。その拳には薄く赤黒い霧。
酒が足りてなかったか。
でも、人間ひとり潰すくらいなら充分そうだ。
「メェェェゼェェェー!!」
「く、来るなあああーっ!」
トールが叫んで、アホメーゼの顔面に身体ごと飛び込んだ。
俺の位置からは、アホメーゼの椅子ごとひっくり返った足しか見えない。
「やったか?」
つい言っちゃうんだよ、俺。
すると、トールがいきなり吹き飛んだ。二、三メートル飛んで、床でバウンドする。
「トールさん!」「トール!」
ガラリ、と壁の瓦礫を崩す音がして、そこには眠そうな青年のメーゼが『ウリエルの書』を片手に立っていた。
「はぁ……今回はこっちの負けで……大事なエインヘリアルまで奪われて、このメーゼはどうするつもりなのか……めんどくさい……」
いきなり負け宣言。いや、トール吹っ飛んでるけど?
「どういう意味だ?」
「どういうも何も……メーゼの負けだよ。
できればこのまま帰って欲しいんだけど……」
「ねえ、ベル、どういうこと?」
「分からん……」
アルが俺の所に来て聞くけど、俺にも意味が分からない。
「あ〜……メーゼはお前のこと評価してたんだけど、分からないかな?
今日のところは『アンデッド図鑑』もエインヘリアルもあげるから、このまま帰らないかって提案……。
まあ、暫く休戦?」
「休戦?」
「そう……お互いに弱味を握りあったから、このままじゃ共食いで終わる……死霊術士同士の戦いは永遠に終わらない千日手だ。
虚しい、というかめんどくさい……。
このメーゼは目を回しているし、口煩いメーゼはこれ以上の騒ぎは好まないし、喧しいメーゼはお前のせいで引きこもった。
メーゼはそろそろ寝たい……。
だから、このまま帰らない?ヴェイル・ウォアム……」
なるほど、この青年のメーゼの独断で見逃すから帰れと言っている訳か。
確かにこのままお互いに食い合う形になるなら、被害が街に及ぶ可能性がある。
そんなことになれば、国が知るところになり、両方潰されて終わりだ。
俺の弱味、俺が非公認の死霊術士でウォアム家の人間だとバレていること。
まさか、こういう形になると思わなかったから、これは迂闊だった。
しかも、アステルの素性までバレている。
『黄昏のメーゼ』の弱味、際限なくメーゼを増やせる危険な魔導書の所持、ダンジョンの嘘、さらには貴族の一部を取り込んでいるだろうこと。
お互いに秘密を握り合う形になっている。
「じゃあ、俺はこの街に来なかった。俺も『黄昏のメーゼ』なんて知らない。そういうことか?」
「うん、それいいね……。
メーゼもエインヘリアルを奪われたと知れば納得すると思う……」
「全てのメーゼがか?」
「エインヘリアル以上の戦力なんて、ないからね……」
いやいや、今、そのエインヘリアルをぶっ飛ばしたのお前だろ!とは思うが、どうやってぶっ飛ばしたのかも分からず、ここにサンリとポロを呼んだところで、勝てるかどうかも微妙だ。
例え相手の戦力がスケルトンとゴーストだけだとしても、数は暴力だ。
今はこの話に乗るしかない。
「……分かった。
じゃあ、今はその言葉を信じて退こう……」
いや、元から逃げるつもりだったけどね。
こう言った方が格好がつくじゃん。あと牽制にもなるし。
「うん、裏口まで案内させるから……。
そのゾンビ軍団を連れて表から出る訳にいかないだろ……」
「ああ、いいだろう……」
いつの間にか、扉を叩く骨共の音が止んでいた。
リザードマンゾンビズに命じて扉を開けさせる。
骨共はいない。いや、一体だけ、骨執事のアランが腰を深々と折って待っていた。
《ご案内致します》
俺たちはリザードマンゾンビズに周囲を固めさせて、部屋を出る。
トールは猪戦車の置物と酒入り水差しをしっかりと持っていた。
見送る青年のメーゼも何も言わないので、そのまま持って行ってしまえ。
アランの案内で通路を曲がる瞬間、疲れたような声。
「やれやれ、これでようやく眠れる……」
とりあえずは、終わった……でいいのかな?
俺たちが『黄昏のメーゼ』の館の裏口から出ると、そこは森だった。
《こちらは『墓場の森』になります。
少し行った先の小路を左に向かえば、外壁沿いに街の入口に出られますので……。
道中、死霊系モンスターが出ることもございます。
お気をつけて……》
俺たちは言われた通りに進む。罠の可能性は低いかもしれないが、この森を抜ける直前ぐらいまではリザードマンゾンビズを残しておくべきだろう。
まあ、途中、天然?のゴーストやスケルトンに何度か遭遇したが、まったく問題なく森を抜けた。
リザードマンゾンビズとトールを『取り寄せ』魔術で研究所に送り、旅の荷物を代わりに『取り寄せ』る。
上級アンデッドで意思があるトールも問題なく送れてしまうが、人間は送れない。
死者は物扱いで生者は『取り寄せ』魔術の対象にできない、この差ってなんだろうか?
現状だと情報が少なすぎて、どうにもならないな。
保留で。
「さて、帰るか!アステルはどうする?」
長旅に付き合ってもらったが、アステルもいつまでも一緒という訳にはいかないだろう。区切りとしては、この辺りが丁度といえば丁度いい頃合だ。
アステルは一度「ふぇっ?」と困惑した表情をしてから、辺りを見回して言いづらそうに言葉を紡ぐ。
「あの……ですね……その……できれば、ベルさんのお家に……その……」
ああ、さすが同志アステル。『塔』の本に目をつけたか!
「かなり遠いけど、いいのか?」
「は、は、はい!ぜひ!」
「家の蔵書はアステルの家には負けるかもしれないけど、それなりだとは思うから、楽しみにしとくといいよ!」
「へ?……あ、ああ、はい。そうですね……」
あれ?なんかアステル疲れてるのか?ぐったりしているような……。
まあ、アルがフォローなのか、話しかけてるようだし、お任せで。
こうして俺たちは帰路に着くのだった。
ベル「あ、焼いてた猪の丸焼き、おいてきたぞ、おい!」
アル「いや、最初の豚の丸焼き、散々食べたじゃん!」
トール「オキモノ、アレバ、イツデモ、クエル!」
ベル「ぬあー!もったいない!取りに戻りてえ!」
アステル「それはさすがに止めた方がいいかと思いますよ……」
アル「バカなの!?」
ベル「取りに戻るとは言ってないだろ。これだから頭弱い子は……」
無言の暴力
ベル「す、すいませんっしたー!」
みたいな会話があったり、なかったり。