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アネゴ!奈落大王!

翌朝、馬車はゴトゴトと音を立てて進む。

三列目と最後尾は相変わらず冒険者二人組に占領されていたが、昨日と違うのは三列目に弓持ちのカンドゥが座っていることだろう。


「おい、色なし。なんで剣を持ち込まない?」


「いや、邪魔だから……」


「自分の得物を手放すなど、冒険者として、愚の極みだぞ」


「えーと、俺は魔導士で、剣は飾りみたいなものというか……」


「魔導士!?珍しいな……。やっていけてるのか?」


「まあ、細々とね……」


「ねえねえ、まどーしって何?」


トニーはこちらを向いてウズウズしているように聞いてくる。


「冒険者の役割の中のひとつですな」


「そっか、ヴェ、ヴェル兄の役割がまどーし?」


「ふん!魔導士など役に立たない代名詞みたいなもんだがな……」


最後列に一人ふんぞり返っている剣持ち、ダインが飽きれたように言う。


「そーなの?」


「まあ、大きな魔術を使うには時間が必要だし、広い場所じゃないと使えなかったり、魔術一発、何十ジンって世界だからね……」


まあ、事実は事実なので俺は素直に白状する。


「あとな、トニー。言いにくかったら、ベルでいいぞ」


「うん、ベル兄ちゃん!」


「珍し……」


「ん……?」


アル、そう思っててもいいから、声を出すなよ……。

カンドゥが訝しがってるだろ。


「あー、だから、冒険者って言っても俺のはオマケみたいなもんなんだよ!」


「ですが、テイサイートで最近、注目を浴びている『異門召魔術』ならば、そういった欠点もないのではないですか?」


「ああ、でも威力は格段に下がるから、もう別物と考えるのがいいかも……」


「なるほど……では、さしづめヴェイルさんは『異門士』といったところですかな?」


「『芋ん士』!?ああ、それはいいかも……」


「異門召魔術?持っているのか!?」


カンドゥが驚いたように言う。


「昨晩の皿ですよ!」


カモっさんがまるで我がことのように言う。


「皿?ああ、あれは『皿魔術』というやつか……いや、だが、お前は色なし……」


赤よっつ以上の冒険者に抽選で貸し出される『異門召魔術』を俺が持っている以上、理由は必要だよな。


「ああ、オクト商会に特別なツテがあるもんで……」


「オクト商会!?」


今度はカモっさんが驚く。

ありゃ、失敗だったか?確かにカモっさんも商人だもんな。

オクトの名前は新進気鋭の商会主として、最近、話題になっているからな。


「なんか、ベル兄ちゃんって凄い人?」


「いや、ただの色なし冒険者だよ」


「ああ、せっかく持っている『異門召魔術』も皿ではな……。

ただの使えない色なし冒険者だな……」


うーん、ただの食い物程度じゃなかなか釣れないね、名字持ちの奴は。

と、ビキっと音がして、椅子の背もたれにひびが入る。

だあ!頼むからそんなに怒るなよ……。

なるべく冷静に俺はおやつの干し肉を齧りながら言う。


「そうそう。先輩冒険者に見てもらいながら、どうにか依頼をこなすのが精一杯の、お荷物冒険者なんだよ。俺は……」


ビシッ!


「いっ!?……たい、今どこら辺なんだろうね……」


ちくせう!アルのやつ、怒りのやり場がなくて、デコピンしやがった。

痛いという言葉を飲み込んで、どうにか誤魔化す。


「どうしたの?ベル兄ちゃん?」


「ああ、なんだろ?そろそろ座りっばなしで、お尻痛いなぁって……」


「ああ、確かに……もう昼は過ぎてますから、ひと休憩入れてもいい頃ですな……」


カモっさんがガタガタと窓を開ける。

馬車は猛烈な速さで走っていた。


「ん?どういうことだ?」


カンドゥが考えるように言う。

トニーの母親、タカーラさんが御者台に繋がる小窓を開けて、声を掛ける。


「あの?何かありましたか?」


「ああ、悪いね!休憩入れてやりたいとこなんだが、ちと怪しい影が見えたんでね!もう少し走れば安全になるだろうから、もう少し我慢してくんな!」


「まあ……」


馬車の中に緊張感が満ちる。


「ああ、よくあることさ。まあ、慣れてるから大丈夫!

気にしないでくんな!」


御者のジェアルはそう言うが、怪しい影ってことはモンスターか、野盗か、とにかく良くないことがあるってことだ。


緊張の時間が過ぎていく。

昼過ぎの街道とはいえ、危険がない旅なんて有り得ない。


だが、馬車は走りに走って、無事にキャラメリエ村に着いた。


「いやあ、さすがにちと肝が冷えたぜ……」


ジェアルが馬の頑張りを労いながら言う。


「なんだったんだ?」


カンドゥが不満そうに聞く。


「あ〜、たぶん、野盗の類いだろ。

ここのところは、野盗の話は聞いてないんだが……どっかの食い詰め兵士なんかが身を落としたのかもな……。

最近は戦の話も聞かないし……あんまり平和なのも考えものなのかもな……」


相変わらず、口に咥えたタバコをぴこぴこと揺らしていた。

昨日の話じゃ、一日の終わりにゆっくり吸うのが楽しみなんだとか言ってたな。


「まあ、今日のところはここまでだ。明日の朝には出発だが、それまでは自由にしてくんな!

久しぶりに宿を取るもよし、寝るだけなら馬車を使ってくれてもいい」


タカーラ、トニー親子は食事だけ村で頂いて、夜は馬車を使わせてもらう予定らしい。

カモっさんは宿を取る予定で、ダイン・ソーとカンドゥの二人は飲み明かすという話だった。

俺は、もちろん宿を取る。


シロフ村と違って、キヤラメルエ村はもう少し栄えている。

小さなダンジョンが近くにあるらしく、もう少しで街と呼べる規模になりそうな村だという話だった。

少し行けば、テイサイートとヂースの領境らしく、それもあって意外と人が集まりやすい土地らしい。

そして、宿も一軒ということはなく、冒険者向けの安い宿から、観光向けの少し良い宿、貴族向けのお高い宿と各種揃っている。

俺は観光向けの少し良い宿を取ることにした。

何しろ、俺は『アンデッド図鑑』の軍資金を除いても、ちょっとお金持ちくらいの金を持っているからだ。


ただ、食事は冒険者向けの宿で取ることにする。

昼間のことがあったので、この近辺の野盗情報を少し仕入れたいと思ったのだ。

この近辺は根城にしている冒険者の方が詳しいだろう。


冒険者向けの宿は混雑でごった返している。

適当に注文して、耳をそばだてる。

今日は実入りがあったとか、死んだアイツに乾杯!とか、悲喜こもごもあるようだが、俺が気になるのはそういうことではない。

アルとアルファにも、近隣で野盗が出たとかそういう話がないかを探ってもらうことにする。

串焼き肉が二本で三ルーン。何の肉かは分からないが、甘辛い味付けがたまらない。


「おじさん、水、おかわり!」


「あいよ!」


カウンター席で聞き耳を立てながらも、すでに五皿は食った。


「おいおい、ぼくちゃん!冒険者なら酒飲めよ!酒ぇ!」


何故か女冒険者に絡まれた。


「酒飲まないんで……」


「かぁっー!こんなたぷたぷしちゃってさぁ〜!

酒飲まないと大きくならないぞっ!」


下あごをふにふにしないでもらいたい。

しかも、酒を飲まないと大きくなれないとか、言ってることがめちゃくちゃだ。


「随分、ご機嫌みたいですけど、人の肉で遊ばないでもらえます?」


「うん〜?逆だよ!あたしゃ機嫌が悪いんだよ!昨日も野盗が出やがった……ちくしょう!あたしが警備してる時に出やがれってんだ!」


んん?野盗が出た?こりゃ、聞き逃せない。


「あの、その野盗の話、もっと詳しく聞かせてもらえませんか?」


「やーだよ!酒も飲めないガキんちょに聞かせる話はないね〜っ!」


そう言って、舌を出してアカンベーをするって……子供か……。


「アネゴ〜、何、ガキ相手にくだ巻いてるんすか〜。

悪いね、アネゴはちょっとご機嫌斜めでさ……」


連れの冒険者仲間らしき男が謝る。


「あに言ってんだ!コイツがあたしの酒が飲めないって〜から、あたしは説教してやるんだ!」


「いや、酒は飲まないんで……それよりも、野盗の話を……」


「ぶーっ!あたしと飲み比べで勝てたら話してやるよ!」


「だから、酒は……」


「んじゃ、こうしよう!あんたはその肉担当。あたしは酒担当。あたしが一杯飲む、あんたがひと皿食う。あたしより多かったら、胸糞悪い野盗の話をしてやろう……どうだっ!」


「ああ……俺が太ってるからってナメてますね……」


「ばっか!舐めるってのはこうだろ……」


アネゴと呼ばれた女冒険者は、俺に顔を近付けたかと思うと、俺の頬を下から上に、ホントに舐めた。


「ちょっ!……ああ、分かった。やってやる!あんたが一杯。俺がひと皿だな!」


ちょっと頭に血が昇った。俺の胃袋の恐ろしさ見せてやる!


「お、なんだアネゴと飲み比べ?」「いや、変則デスマッチらしいぞ?」「なんでもいいや、面白けりゃ!」「ひと皿と一杯?あの太っちょ、アネゴのことナメてんな……うわばみだぜ、アネゴは!」「よし、ひと口五ルーンな!さあ、張った、張った!」「いや、いくら太くても勝負にならねえだろ!」


なんだ?アネゴってのはここらじゃ有名なのか?

そう思って、【冒険者バッヂ】を見れば、アネゴは『赤ななつ、緑ななつ、青みっつ』の上級冒険者だ。

まあ、飲み食べ比べには関係ないけど。


テーブルのひとつが片付けられて、即席でリングが用意される。

アネゴが飲むのは酒精が強めの『ルコット』という蜂蜜酒で、テイサイート地方では一般的なものだ。

アネゴはそれをストレートでグラスに注いだ途端、ひと息で飲み干す。

その間に俺は、串焼き肉を四口で平らげる。


「うん、いい喉越しだ……」


これならいくらでもイケると確信する。

アネゴがもう一杯、俺ももうひと皿。さらにアネゴが、俺が。


「なんであの肉の固まりをアイツは飲めるんだ……」「いや、飲むのと食うのじゃ、さすがに先は見えるだろ……」「しかも、アネゴだしな……」「さあ、張るならここで限界だ!」「アネゴだろ!」「こっちもアネゴだ!」「俺もアネゴだ!」


「おいおい、みんなアネゴじゃ勝負にならねえよ!」


胴元を買って出た男が飽きれたように言う。

俺は財布から百ジン硬貨を出す。


「じゃあ、俺が受けてやる!」


俺は百ジン硬貨を机の上に音高く叩きつける。


「ひゅう、太っ腹〜!」「なに〜、アイツ、ボンボンか!」「くそ、肝も太いってか!」「アネゴに賭けるぞ!」「俺もアネゴだ!」


みんないい気になって、アネゴ、アネゴ言っている。猫かっ!


「ふふーん……あたしゃまだまだ序の口だよ……」


「はんっ!この程度、食ったとは言えないな……」


お互いに睨みつけるようにして、次々と杯と皿を空ける。

見物人たちは熱狂していた。

二十、三十と皿が積み上がっていく。


「まだまだイケるよ……倍はいけるね……」


アネゴがこちらを挑発するように不敵に笑う。


「あっそ……」


俺は見せつけるように串焼き肉を一本丸ごと口に入れると、そのまま串だけ外して見せる。


「アイツ、丸ごと行きやがった……」「うえ、なんか見てたら胸焼けしてきた……」


外野がうるさい。

四十、五十……。


「おい、誰か他の店から肉買って来い!」


店のおやじが悲鳴を上げる。気を利かせた何人か、いや胸焼けに耐えられなくなった奴かもしれないが、そいつらが他の店に走った。


「おい、いいのか……わらしはまだ飲めるろ……」


顔は真っ赤で、目は血走ってるアネゴが、それでもこちらを睨みつけて、杯を飲み干す。


「いや、そっちの方が限界なんじゃないの?ん……味が変わった?」


「いや、悪いな……在庫切れだ。肉は他店のを使ってる……」


店のおやじが申し訳なさそうに言う。


「ああ、おやじさんの目利きがあの肉の美味さの秘訣か!」


「お、分かるかい?嬉しいねぇ……店に来るのは味も分からねえバカばっかりでよ……」


「じゃあ、さすがにもう飲めないな……」


俺がそう言うと、アネゴが笑う。


「うっふっふっ……負けを認めるかや?」


「いや、違うよ。肉質が悪くなったから、ちゃんと噛まないとなって話……」


俺は二本同時に口に入れると、やはり同時に串を抜いて、皿に落とす。むぐむぐ……。


「あ、なんか久々に胃が動き始めた感じだな……」


六十、六十一、六十二……。

あれ?あからさまにアネゴの飲むペースが落ちてきた?


「まだ、まだ……」


アネゴは気合い一発、杯を一気に煽ると、そのままの勢いでぶっ倒れた。

ざわり。店の中がざわついたと思うと、そこから静寂が訪れる。

俺はというと、久しぶりに食欲に火が付いていた。

普段は他人に合わせて、普通にしか食ってないしな。


「おやじさん、肉じゃなくて、おやじさんのオススメ料理って他にある?」


俺は空気を読まずにそう言った。


「マジか……」「どんだけ食うんだよ……」「コイツの胃袋、奈落の底にでも繋がってんのか……」「普通にまだ食うのかよ……」


「お前、すげえな!気に入った!いくらでも料理してやらあ!」


店のおやじさんにも変なスイッチが入ったらしい。

猛烈な勢いで料理を始める。


俺はぶっ倒れたアネゴを介抱している仲間の冒険者らしき男に声を掛ける。


「それで、最近の野盗の話っての聞かせてよ……むぐむぐ……」


おやじさんの力作、卵野菜炒めとシチューを交互に頬張りながら聞く。

アネゴの仲間が話すには、やはり最近になって野盗が出るようになったらしい。

最初は細々と。だが、最近になって村の冒険者互助会から街道警備という依頼が出るようになり、名うての冒険者が依頼を受けた時に限って、野盗は出ない。

これは村の中に野盗の内通者がいるのではないかとアネゴは睨んでいるらしい。

数は確認されているだけで五人。内通者を含めて六~七人程ではないかという話になっているらしい。


「ちなみに、明日は?……はぐはぐ……」


川魚の蒸し焼きを頬張りながら聞く。


「アネゴは今度こそはって言ってたけど、この調子じゃ無理だろうな……」


ぶっ倒れてるしな。


「そっか、残念。明日には村を出発だから、アネゴさんが警備してくれれば安心だったんだけど……」


「ははっ……そうか、旅の途中か……まあ、仲間内で腕の立つやつらが警備を受けてくれるように頼んどくよ!」


「うん、ありがと!」


アネゴの仲間がそう請け負ってくれた。まあ、少しは安心かな。

俺は立ち上がる。

すると、胴元をやっていた冒険者が兜に山盛りになった金を俺のところに持ってくる。


「アンタの取り分だよ!」


「おやじさん、代金はこれで足りる?」


「おめぇ、家は冒険者相手の安宿だぞ!お前の食った分で考えても、その半分くらいだよ……」


「んじゃ、アネゴの飲んだ分と、余りはここにいる冒険者への奢りってことで……」


「うおおおお!いいぞー!」「よっ!太っ腹!」「奈落大王!」


すごい騒ぎになった。

歓声に片手を上げて応えてから、俺は取ってある自分の宿に帰った。


ベッドに入って、さて寝るかというところでアルが話しかけてくる。


「ベル……久しぶりにやったわね……」


「うん?ああ、大食い?あれでも抑えたんだけど……」


実際、本気で食べようと思えばまだまだ、アレの倍くらいは入るのだが、さすがに店を潰すほど食べるというのは気がひけたので、抑えたのだ。


「すごいですね、ご主人様!人ってあれだけの食材が入るスペースがあるんですね?」


アルファは感心したように唸っていた。


「まあ、普段は人よりちょっと多いくらいだから、たまにはいいけど、食べ過ぎは身体に毒なんだから、気をつけてよね!」


「ああ、分かってる」


昔は思う様食べてたんだけど、俺にあまりにも際限がなくて、そのせいで同年代のやつから笑われて、アルが泣いたことがある。

俺が笑われて、なんでアルが泣くんだよ、とは思ったが、それからは俺は食べる量を調節するようになった。

まあ、少ない量でも多い量でも俺は問題ないようなので、気にすることはない。


「それよりもさ、ベル……」


アルの声のトーンが一段低くなる。

あ、これ怒ってるやつだ……。


「な、ん、で、あのダインとか言うアホに言いたい放題、言われてるの?しかも、自分を卑下するようなこと言って!」


「いや、別に言いたい放題言われるのは昔からだろ?

それに、俺は大して気にしてないからいいじゃないか……」


そう、昔からデブだの役立たずだの言われ慣れている俺にとって、悪口やら陰口やらは右から左に流れていくそよ風みたいなものだ。

それを問題視して、泣いたり怒ったりするのはいつもアルなのだ。


「よくない!絶対、よくない!しかも、わざわざ卑下するようなこと言う必要ある?」


「いや、ああでも言わなきゃ、アル、絶対にブチ切れてたろ?」


「言わなくたってブチ切れてたわよ!」


「だーかーらー、それがマズいんだって!

俺が死霊術士だなんて知れたら、下手したら乗合馬車にだって乗れなくなっちゃうだろ?

そしたら、オドブル行くのが遅れて、ますますアルの復活が遠くなるだろ?

俺は早くアルを復活させたいんだ!

なのに、それをアルが邪魔して、どうするんだよ……」


「だって、ベルのことバカにするなんて、許せない!」


「私もそこはアルちゃんと同意見です!ご主人様をバカにするような奴、噛み殺されても文句言えないと思います!」


おいおい、アルファもかよ……。


「いや、だからな……」


「あ、私たちとご主人様の関係がバレなければいいんですよね?」


「ん?どういうことだ?」


「あのバカがその口を閉じるなら!なんでもいいわよ!」


「いや、なんでもは、よくないからな……」


「大丈夫です!つまり通りすがりの悪霊の仕業ですから!」


「あのな、変なことするなよ?」


「ご安心を。ご主人様に迷惑をかけるようなことはございませんから!」


うわー、不安……。


「ほんと、頼むからな……」


「そうと決まればアルちゃん、作戦会議です!」


「うん!」


ダメだ。一応、止める努力はした。

まあ、アルファは契約があるから、殺すようなことはないだろう。それを信じて、俺は寝ることにした。


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