仲良くなれそうです!〈だよ!〉俺の物だ!
燃料があれば書けるという単純な性格なのです。
なろう作者ってそういう生き物だよねっ!
じいちゃんの旅立ちから二週間。
新たなる襲撃もなく、かと言って『塔』から離れるのも不安が残るので、黙々と原版彫りの日々。
オクトがご機嫌伺いに来たり、リートさんが食料を運んで来てくれたりするので、次の冒険の準備や街の様子を聞いたりはしている。
アルのヴァンパイア化のために必要な素材というのも、調べているのだが、正直、難航している。
闇月水ってなんだよ!?
どこにあんのさ……。
『サルガタナス』は黙して語らない。
魔神の血って難易度高すぎだろ!
最高難度の『神の試練』の最下層とかにいるらしい、ぐらいしか分からん!
他にも鬼の心臓やら魔女のスープ、分からんことだらけだったりする。
俺は頭を抱えて、それでもどこかにヒントはないかと、『サルガタナス』を読み込み、時には他の本に頼り、答えを探すが、分からない。
俺が猿のようにムキーッ!と唸っていると、アルファが反応する。
「ご主人様、人が近付いて来てます……」
すわ、また襲撃者かと身構える。
アルファは肉体を持つと黒狼であるガルム種になるからか、アルよりも鼻が利く。
オクトやリートさんの匂いは覚えてもらったので、アルファがこういう反応を示すということは、二人ではない。
「何人か分かるか?」
「おそらくは、一人かと……」
誰だ?客か?それとも招かれざる客か?
俺は自分の部屋に備え付けの板窓を開けて、こっそりと入り口付近を覗く。
少しして、その人物が現れる。
白いローブに白いターバンに大荷物。
白ずくめ?
一度、止まった人物が『塔』の全景を眺めるように頭を上げる。
おっと……バレないように頭を引っ込める。
見られたかな?たぶん、大丈夫だと思うが。
というか、白ずくめな格好で大荷物、一人旅……いや、ぼっち旅というとある人物へと思い至るんだが……。
俺はバタバタと自室を出て、階下へと向かう。
「誰だ……」
キャラ作りしたアルがくぐもった声で誰何する。
「あ、あの、えと、ベルくん……じゃなくて、ヴェイルくんの友達なんですが……その、ベルくんはご在宅でしょうか……」
扉の内側で、俺はアルに大丈夫だと示すように手を上げて、扉を開く。
「クーシャ!さすがにそのコミュニケーション能力は俺でもひくわ!」
「え、クーシャ!」
アルは驚いたように構えを解く。
「ベ、ベルくん!」
それは白ずくめに褐色の肌、パッと見では爽やかイケメンの超級冒険者『ディープパープル』こと、演技が崩れて素が覗くと、どもり症の上がり症、ぼっちがツラいタイプのぼっち、俺の友、クシャーロだった。
だが、ひどいぞ超級冒険者!
他人の家に訪ねてきて、自分の名も告げずに、ベルくんの友達ですって、詐欺師レベルの応答じゃね?
まあ、俺がすぐ気付いたからいいんだけどさ。
アステルとか対応に出てたら、普通に不審者として警戒されてたんじゃないか。
なんて、考えていたらアステルが降りてくる。
俺たちはクーシャを案内しつつ、話す。
「よく来たな、クーシャ!」
「う、うん、や、約束だったから……」
オドオドしながら、クーシャは全身鎧や初見の女の子に目を彷徨わせる。
「クーシャ、ここ、すぐに分かった?」
「え?あ、あの……」
アルに話しかけられて、クーシャが困惑している。
面白いからこのまま放置でもいいんだが、後で二人から怒られそうだからな。
「クーシャ。アルだよ。覚えてるか?」
「え?え?アルって、ゴーストの……」
「ファントムな」
「そそ、元ファントムで、今はルガト=ククチってのになったの!」
「あ、えと、進化の……」
「あ、そっか!まともに会うのは初めてみたいなもんだもんね!
アルだよ!肉体を持ってからは、はじめまして!」
アルが兜を脱いで挨拶する。
「あ、こんな可愛らしい……」
「なははっ!分かる?そう、強くて可愛いアルだよ!」
「え、じゃあ……」
クーシャの目線がアステルへと向かう。
「あ、えと、アステルと申します……」
ああ、クーシャのやつ、アステルをアルファだと思ったのか。
「クーシャ、こちらは俺の同志で、今は『塔』に留まって色々と俺の手伝いとかしてくれているアステルだ」
「アステル……さん……」
「アステル、こいつがクーシャね。
俺の友達。周りの冒険者の心無い言葉に二年間ダンジョンに引き篭るとかいうレベルの変態!」
「ちょ、ベルくんっ!」
「大丈夫だって、アステルは俺の諸々を知っても、協力してくれるくらいに広い心の持ち主だから!
それにほら、俺の同志と友達には仲良くなって欲しいからさ!」
「う、あの……アステルさん。
隠し事をしようという訳ではなくですね……あの、いきなりお話するには、ちょっと勇気が必要といいますか……」
クーシャがアステルに弁明しようと、モジモジしているが、そんなクーシャにアステルはにっこりと微笑み、それから少し悪戯っぽい顔になる。
「隠し事、ですか……。
それでしたら、私からも。
ルフロ・ハロ製紙魔導院の娘。アステル・ハロと申します。
今は家とは関係なく、ベルさんの同志として、アルちゃん復活のために尽力する冒険者の端くれと思っていただければ幸いです……」
「ルフロ・ハロ……」
「はい。隠し事がない方がいいとベルさんが仰ったので、わたくしからも告白です。
でも、家を継ぐつもりはないので、普段は家名は無いものと思ってくださいね!」
「え、あ、は、はい……」
「あ、忘れてた!アステル。このクーシャなんだけど、超級冒険者の『ディープパープル』だから!」
アステルが表の名前を名乗ったので、クーシャの表の名前も伝えておくべきだよな。
「ディ……ディディディ……ディープパープル様!!」
今度はアステルがキョドる番だった。
「い、いや、その……そんな大層な名前じゃないですから……」
「いや、どっちもそんな身構えることじゃないから……って、言うか俺が名乗った時も二人ともそんなかしこまった感じになってないよね?」
そうだよな。超級冒険者もルフロ・ハロ製紙魔導院も大層な名前ではあるけど、本来なら俺の名前の方が知名度で言ったら上なはず。
大魔導士カーネルに、錬金技師レイルの系譜だよ。
俺が頭を捻っていると、クーシャとアステルも二人して頭を捻っていた。
「「確かに……」」
おい!
「そうですよね。ベルさんの友達ですし……」
「そうか、ベルくんの認めた同志だし……」
「「仲良くなれそうです!〈だよ!〉」」
二人して、俺に報告してくる。
何、このモヤっと感。
ま、まあ、打ち解けたならいいことのはずだ。きっと。たぶん。
食堂で四人、腰を落ち着けると、ふよふよと空中をお茶が運ばれてくる。
「あ……」
クーシャがそれに気付いて、視線を固定させる。
「あの、アルファちゃんのことは……」
アステルが恐る恐るクーシャに聞く。
「ああ、うん、知ってる……けど、アルファさんは、ええと、ファントムのまま?」
アルファはそれぞれの前にお茶を運びながら挨拶する。
「お久しぶりです、クーシャさん。私も一応、ルガト=ククチにしていただきましたよ。
ただ、肉体化すると驚かせてしまうと思いますので、このままで失礼しますね」
「え?あの、そのルガト=ククチという種類を知らないので、何とも言えないけど、そんな驚くようなことは……」
まあ、クーシャにしてみれば、それこそ様々なモンスターを見て来ただろうから、アンデッド程度は別に驚くに値しないとか、思ってるんだろうな。
「ああ、ルガト=ククチってのは肉体化すると生前の姿になるんだ。
アルファはちょっと出自が特殊でな。
話すと長くなるんだが……」
と、クーシャを驚かせてもいいことないので、説明しておく。
ひと通り説明を聞いて、クーシャは頷く。
「じゃあ、アルファさんはダンジョンモンスターの姿になるってことなんだ……」
「はい。私も生前のことは殆ど思い出せないので、理由は説明できないんですが、人の魂だと思うんですが、モンスターの肉体を持っているようで……」
「大丈夫だ。アルファの魂はちゃんと人の形をしているし、不安になる必要はないよ。
それに、アルファはもう『ウチの子』だからな。
どんな形だろうが、それは変わらないよ」
確かにアルファが不安になるように、アルファは元人間なのかという問題に対しては俺にも答えが出せない。
だが、そんな問題が問題にならないくらい、俺にとっては必要な存在だし、大切な存在でもある。
それだけは伝えておかないとな。
「はい!おと……ご主人様!」
アルファは嬉しそうに応える。
うん、まだ心のどこかでフラッシュバックが起きてるのかな?
まあ、時間は流れているんだ。いつかは払拭できる時もあるだろう。
「アルファちゃん、凄いんだよ!ガルム種っていうおっきな狼になるんだけどね!クーシャの剣と同じくらいに、スッパスッパ切れる爪とかあるの!
私の首とか一撃で跳ね飛ばしちゃうんだから!」
「え、アルさん……」「あの、アルちゃん?」
「あ〜、うん。アル、あんまりアンデッドに馴染まれると、俺の努力とか台無しなんだが……」
うん、あったね。そういうこと。
でも、アステルとクーシャがドン引きするから、やめようか……。
ちなみに、俺もドン引きだ。
「いえ、さすがにオーラソードみたいなことは、まだ練習中ですし、アルちゃんだってそうとう強くなってますよ!」
「いやあ、まだアルファちゃんには適わないもん。トールとかと連携して何とかって程度だし……」
ん?んん?何の話?首飛ばしたのって、ルガト=ククチに進化した直後のことじゃないの?
君ら、俺が寝てる間に恐ろしい速度でアンデッドとして完成されてきてたりするのか?
「トール?」
「あ、クーシャは知らないよね。ベルの配下でエインヘリアルとかっていうアンデッドなんだけど、すっごい強いの!」
「へえ、そんな強いんだ……」
「ああ、でも、さすがにクーシャには適わないかな?
あ、そうだ、稽古つけてよ、稽古!」
はしゃいだアルが立ち上がって、クーシャを連れて行こうとするので、俺は慌てて止める。
「待て、待て!アル、はしゃぎすぎ!
そもそも、クーシャは俺を訪ねて来てるんだし、今、着いたばかりだろうが!アホか!」
「あ、そっか……」
「悪いなクーシャ」
「あ、いや、大丈夫……」
「そういや、『海底遺跡』は放置で大丈夫なのか?」
「うん、それはもうクリアしたから大丈夫!」
「は?『海底遺跡』を?」
「うん。『海底遺跡』も十五層だったから、それなりに苦労はしたけど、見たいものは全部見たからね!面白かったよ!」
うわぁ……『海底遺跡』十五層もあったのか。
『フォーン』ダンジョンも十五層だから、全部で三十層かよ。
そこからはクーシャのスイッチが入った。
『海底遺跡』で見た渦潮が固まったかのような階段とか、時が止まったかのような水の壁とか、ワカメが、サンゴが、ワニがカメが……と尽きることなく話が続く。
まあ、知らない場所の不思議な現象や特殊なモンスターの話なので、飽きずに聞くことはできた。
「……あ、それでこれベルくんにお土産!はい!」
クーシャが大荷物の中から取り出したそれは紫色の水だ。
「毒?」
アルがそれを見て言う。
「まあ、そう見えるよね。それ、『海底遺跡』の最下層でボスの空飛ぶ巨大イカが守ってた神の水だよ」
「神の水?」
「ボス部屋が神殿みたいになっててね。
異形の神様が祀られてて、壁画なんかもあってさ。
その壁画で、神様が落ちて来る月を戻すために、海の水で月を押し流すんだけど、その時、月から零れた海水の滴がコレってことらしい」
「そ、その異形の神というのは?」
アステルが聞く。何か心当たりとかあるんだろうか?
「ええと、く、詳しい名前とか分からないけど、狼を擬人化したような神様で、民族衣装みたいな格好だったかな……」
クーシャが必至に記憶を辿りながら言う。
「狼人の水邪神、ウンディーネ!」
「アステル、知ってるのか?」
やっぱりアステルは知っているらしい。
アステルはひとつ頷くと語り始める。
「これは神殿に伝わる口伝なんです。
ええと、陽月呑む狼の物語といえば分かりますか?」
俺は頷く。『陽月呑む狼の物語』は日蝕と月蝕を説明する絵本だ。
『塔』にも置いてある。
神話の時代、人を滅ぼそうとした邪神が陽と月を消そうとひと柱の神を遣わした。
それが異形と知られる狼の形の神だ。
絵本では『ハティ』とか『アディ』という名前で伝えられている。
その狼の神は波を操り海の水に乗って陽と月を喰らおうとする。
主神は陽と月に神格を与え、逃げるように指示した。
陽と月は神格を得たので、不老不死となり、時たま狼の神に食われるが蘇ってまた逃げるを繰り返すようになった。というものだ。
星の海についてはあまり詳しいことは分かっていない。
ただ、超古代文明より残る一部の資料やダンジョン産の本に描かれる部分によれば、物理法則に支配された『幽界』や『海の中』に近しい世界ではあるらしい。
この俺たちが住む世界も、ある意味『海底遺跡』のような謎のドームに包まれているって話もあるしな。
まあ、それはそれとして、『陽月呑む狼の物語』がその神殿の口伝とどう関わりがあるのだろうか?
いや、アステルは神官として神の奇跡を行使する立場だから、口伝とか知ってても修行の一環として聞いたのかな、くらいにしか思わないけどな。
「クーシャが見た壁画とどういう関わりがあるんだ?
確かに似た話ではあるけど、壁画とあべこべじゃないか?」
「いいえ、口伝によればクーシャさんの語る壁画こそが正しいのです」
「どういうこと?」
アルが興味を惹かれたのか、身を乗り出す。
「この世界の主なる神は人に苦難を与え、それを乗り越えるのを良しとする神。
それは御存知ですよね?」
名は伝えられておらず、『主神』、もしくは『主なる神』と呼ばれる最高神。
その神様は決して人に甘い神ではない。
乗り越えるべき苦難として、何度も人を絶滅の危機に追いやるし、人を殺すモンスターも生み出す。
津波、噴火、干ばつ、暴風雨、魔王の出現、数多の災厄は全て『人』を高みへと至らせるためにあるという。
だが、主神もただ人に厳しいだけではない。
それが『人』の運命を覆す『ロマンサー』であり、人が自らを鍛えられる場所として用意された『神の試練』だったりする。
モンスターは人に有用な素材を供給するし、『神の試練』の宝箱は人を高みへと導くための一助となる。
全ては『進化』のためにあるというのが『主神』のお考えということになっている。
だが、『主神』のお考えがそうだとしても、それに連なる他の神々には、また別の思惑があるというのは俺が実際に『副神』からの手紙をもらったから知ることで、世界的にはあまり一般的な考えではない。
まあ、神にも性格の違いなんかはあるから、一枚岩じゃないのは誰でも知っていることではあるけどな。
アルはアステルの言葉に深く頷く。
「口伝によれば、月を落とそうとしたのは主なる神なのです」
「ええ!?」
クーシャが目を丸くする。
「主なる神は、人が高みに至るための苦難として、月を落とすと決め、月が落ちればこの大地の九割九分九厘が削れ、海を裂き、空を割る。
これほどの苦難があれば、きっと『人』は次なる高みへと至る。
そのようなお考えがあったと伝えられています。
ですが、別の考えを持つ神もいらっしゃいました。
そこまで『人』の可能性を信じきれなかった神。
そして、『人』が高みに至ることをヨシとしなかった神。
すなわち『邪神』です。
その『邪神』が月を押し戻すために遣わしたのが『狼人の水邪神・ウンディーネ』だと言われているのです」
「それって善い神様じゃないの?」
アルが疑問を呈する。
「それはどの角度から見るかによって変わるだろうな……」
俺が答える。
「そうですね。今の世界を善しとするならば善神であるという見方もできますが、『人』の進化を妨げたことを悪しとするならば邪神です。
今の世界の有り様を主なる神は否定している訳ではありませんから、その神の扱いは神殿内でも、意見が別れるところなのです。
『陽月呑む狼の物語』は、様々な矛盾を孕みますが、昔あった事実を伝えるために書かれたと言われているのです」
確かに、アステルの口伝が正しいのだとすると、『陽月呑む狼の物語』は矛盾が多い。
そもそも、太陽の話はどこいった?とか、『主神』と『邪神』の立ち位置が逆だとか、書き手の主張も『主神』を『邪神』として貶めたいのか、『主神』を擁護したいのかも謎だ。
ただ、共通するのは『狼人の神』が月と関わりがあったという部分だけだ。
「……いや、そういうことなのか?」
「ベル、そういうことって、どういうこと?」
「ああ、ええとだな……『陽月呑む狼の物語』を書いた奴は、『主神』の行動を咎めながらも擁護してやりたい立ち位置のやつが書いたのかもしれないなと思っただけだ……」
例えば、『副神』とか『副神』とか『副神』とかな。
どうも、『黒のロマンサーへの私信』を読む限りだと、『副神』は『主神』の強引なやり方は気に入らないが、『主神』は主なる神だから考え方そのものを否定する気はない。
上手いこと他の誰か、それは『悪魔』とか『邪神』とか『黒のロマンサー』とかが捻じ曲げてくれればいいのにと期待している節が見受けられる。
まあ、それは正しい道筋で運命を覆そうとしない俺の望むところでもあるけどな。
「……な、なんだか、そういう話を聞くと、コレはお土産として相応しくないような気がしてきた……」
クーシャが『邪神の用いた月を押し戻した水の滴』を見ながら言う。
ん?んん?
『邪神』が司るものと言えば『闇』だよな。
それで『ウンディーネ』は『水邪神』で、『月』と関わりのある『滴』なんだろ?
『闇』『水』『月』のキーワードって、ヴァンパイアへの進化に必要な『闇月水』と合致する。
「ち、ちょっと待ったー!」
クーシャが仕舞おうとした紫色の液体入りの小瓶を俺が掴む。
「クーシャ!お前、最高!愛してる!俺の物だ!」
「え?え?あ、あの……」
俺とクーシャ、二人の手に掴まれる小瓶の紫色は、ともすればピンク色にも見える気がする。
「はあっ!?」「ご、ご、ご主人様!?」「ベ、ベルさん!?」
「ベ、ベルくん……確かに前にベルくんが異常性愛……で快楽殺人を趣味にしてても嫌いにならないとは言ったけど……」
ん?なんだこのクーシャと周りの反応は?
なんで、クーシャとかちょっと頬を染めてて、アルとかアステルの顔が真っ赤なんだ?
それから誤解を解くのに数時間掛かった。