熱い
ショートショートです。
食事を食べたのでお茶にしようとコップに入れたのはいいが、ともかく熱い。
「ふーふー」
水面に息を吹きかける。斜めに波紋が広がっていく。何だが楽しくなってくる。
コップに口をつける。
まだ熱い。
あったかいお茶が飲みたいのに熱いと一喝できそうな温度になっている。
とりあえず波紋が出来るのが面白いので行儀が悪いが、もう少し息を掛けておこう。
「ふーふー」
今度は強く、「ふーーふーー」
「あっつ」
跳ねた水がかかってしまった。
飲むためにいい方法はないか。
ストローで吸ってみよう。
台所でストローを探す。
ストローなんて滅多に使わないのに何で買っているのか不思議でならない。
見つけてきたストローをお茶の入ったコップに入れる。
うん、うん、違和感しかないね。
さっきからコップ、コップと言っているがこれは湯呑だ。湯呑の水面から見える折れたストローってナンセンスすぎるだろ。頭の中じゃ潜水艦の海面を見るあれが思い浮かんだけれど。
まあ飲もう。
「あ、あ、あ、あ、あt、熱い」
舌を出して犬のような呼吸になった。
火傷した、多分。
ただで際熱いお茶をストローで一度に舌の上に置くなどある意味テロでしかない。テロとしては規模は小さいが気にしない。
残念なことにしばらく食べることが辛いだろう。あんなに楽しいことなのに。
馬鹿さに腹が立つ。
水でもいれよう。
最悪で最低の暴挙に出よう。
「水―水―」
湯呑のギリギリまで水を足す。
やっている行動は水差しである。
表面張力ギリギリを狙う。何とも馬鹿らしい光景だろうか。
「これで飲める飲める」
少し盛り上がった水面を吸うように一口飲む。
「うん、ぬるい」
くだらないでしょ、そう思う。
読んでいただき有難う御座いました。
今回は『お茶』というテーマで書きました。
こんな感じにショートショートをやっていきます。
テーマ募集中です。
感想欄に書いてくださいましたら、書くかもしれないよ。
断言不能。
とりあえずこんなもの最後まで読んでいただいた方がいました本当に有難う御座います。頑張ります。