絵空事
貴方のアリスになりたくて
自分を捨てて人格を作った
好きなもの嫌いなもの
動物から季節から音楽から何から
全部貴方好みになりたかったの
それは思ったよりも容易くて
簡単にアリスは出来てしまった
その後は流されるまま
幸せの形をただ噛み締めてた
でもね、思えば可笑しかったの
時間の割に、
目を合わせた回数は僅かだし
重ねた熱だって
数えられるくらいしかないし
どうしてこんなにぬるかったのかしら
私たちどうして、繋がっていられたのかな
だとしたらなんで、こんなに簡単に
絆は綻びてしまったのかしら
今更だけど貴方が夢に出てくるんだ
追いかけてるんだ、大嫌いなあなたを
さくらのない場所を探して