妹「ねぇにいに……死にたい」
妹「ねぇ、にぃに……」
兄「んぁ、なんだ?」
妹「鬱、死にたい……」
兄「うん、寒いなー今日も。雪降った位だしな」
妹「ちがうの……にぃに、死にたいの」
兄「俺は死にたくないから大丈夫だぞ?」
妹「ちがう、私がね……?」
兄「あ、今日何食べたい?」
妹「スパゲッティ……」
兄「へー、死にたいのに?」
妹「スパゲティは、助けてくれる」
兄「なにから?」
妹「なにからも」
兄「便利だねぇ……」
妹「あっ……そんなことより、死にたいの」
兄「そんなことより、の使い方間違ってるぞ?」
妹「ねぇ、にぃには、私が、死んだら、嫌だ?」
兄「あー……そんなことより、昼飯作るの手伝ってな」
妹「……そんなことより、の使い方、間違ってる」
兄「合ってるから湯湧かしてくれ」
ジャー……ボッ
妹「火に……手入れたら……死ねるかな?」
兄「入れてみ」
妹「ばか……」
ちゅるちゅる……
兄「うまいなー」
妹「おいしい……」
兄「ふー、お前外で遊んで来いよ、若いんだから」
妹「遊ぶ人……にぃにしかいないし、無理」
兄「あー……(そりゃ学校行ってないしなぁ)そっか、どっかいく?」
妹「ん……いくっ」
兄「いきなり元気になったなおい」
妹「……えへへへ!」
兄「おまえさー」
妹「なに」
兄「笑うと可愛いよなーちょっと」
妹「……はっ!?かわいくな……(ボッ」
兄「顔赤いぞ」
妹「死にたい……」
兄「知ってるわ。じゃー行くぞー」
兄「はぁ、映画ってまたありきたりな」
妹「いいの……これ、みたいから」
兄「でっどおぶざわーるど?」
妹「皆が死んじゃう……話なの」
兄「(ネタバレ?)へ、へー……お前そんなに死にたいの?今も?」
妹「いまは……にぃにと居るから……やだ」
兄「なんだそれ」
ブーーーッ
兄「始まったね」
妹「にぃに……、暗いよ狭いよ怖いよー……」
兄「面堂終太郎かお前は」
妹「手……だめ?」
兄「(相変わらずガキ……)はいはい」
ぎゅっ
妹「しあわせー(ボソッ」
兄「ん?なんか言った?」
妹「ばーか」
兄「ただいまー」
妹「ただい……ま」
兄「誰に言ってんだろ、俺等」
妹「にぃににに」
兄「一個「に」多いぞ」
妹「兄も一言多い……」
ドサッ
兄「なんで横座るの?」
妹「映画館でも……座ったから」
兄「あれは、ねぇ?」
コテン……
妹「くー……くー……(すやすや」
兄「おいおい、気持ち良さそうに寝るのな」
妹「あの……ね?」
兄「ん、なんだ?って寝言か」
妹「ほんとはね、しにたくないの」
兄「何を今更(知ってるっつの)」
妹「もっと構って」
兄「はー……まず寝た振りやめれ」
妹「えへへ……」
兄「構ってやるからそういうこと言うなよ」
妹「ほんと……?ほんとに?ほんと?ねぇ」
兄「ああ」
妹「ほんとに?」
兄「しつこいなー、構ってやるっつの」
妹「たくさん……たくさん……死ぬ程ね!?やったぁ……えへへ……」
兄「あーあ……、死にてえなおい」
妹「私も構って……あげるから……そういうこといわないの……」
兄「お前のせいだよ、ったく」
妹「へ……?」
兄「寝よっか」
妹「うん、おやすみ」
兄「おやすみ」
ちゅんちゅん……
妹「ねぇ、にぃに」
兄「今忙しい」
妹「……死にたい」
兄「はぁ……わーったよ
どっかいくか……」