正論パンチマン ~エリート社員だった俺が今日も異世界でふざけた野郎を正論パンチします。~
【ご注意】
本作には、いわゆる異世界転生・追放・無自覚最強・俺TUEEE・身分逆転などを連想させる表現が含まれています。
ただし、本作はそれらの作品やジャンルそのものを否定する意図で書かれたものではありません。
あくまで「もし、テンプレ的な言動をものすごく現実的な人が横から見ていたらどうなるのか」という発想から生まれた風刺コメディです。
そのため、普段なら格好よく決まる台詞が普通に注意されたり、華麗なざまぁ展開の途中で「もう話は終わったのでは?」と言われたり、無自覚な行動に対して「次から気をつけてください」と正面から指摘されたりします。
テンプレ展開を愛している方ほど、
「そこを突っ込むな」
「今いいところだっただろ」
「そういうお約束なんだよ」
と思われる場面があるかもしれません。
その反応は、おそらく正常です。
なお、主人公には異世界作品を改革する使命も、テンプレを撲滅する思想も、特別な正義感もありません。
単に迷惑なものを迷惑だと言い、話が長ければ終わらせ、必要に応じて殴ります。
以上をご理解のうえ、広い心でお楽しみください。
なお、正論だからといって、現実で人を殴ってはいけません。
作者より。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
転生特典の説明は、三分で終わった。
白亜の神殿には窓がなかった。
それなのに、どこからともなく光が降り注いでいる。
磨き上げられた大理石の床は、足元から遥か彼方まで続いていた。巨大な柱が何本も立ち並び、その一本一本には、見たこともない文字で神々の歴史らしきものが刻まれている。
天井は見えない。
空気は澄み切っていた。
音という音が消え去った、神聖という言葉をそのまま建築物にしたような場所だった。
その中央で、女神が胸を張った。
「正論を述べてから対象を殴ると、対象が元いた世界へ帰還します」
私は資料を一枚めくった。
紙質はいい。
少なくとも、前職で経費削減の対象になったコピー用紙よりは厚かった。
「帰還先の指定は?」
「自動です」
「誤配送は?」
「ありません」
「対象が転生者だった場合は?」
「生存可能な状態で戻します」
「荷物は?」
「基本的には本人が所有している物も一緒に戻ります」
「他人から借りている物は?」
「え?」
「例えば、異世界で借りた剣を持った状態で帰還した場合です」
女神が瞬きをした。
「ええと……」
資料をめくる。
私は待った。
「……所有権判定が入るようです」
「なるほど」
よくできたシステムだった。
神の奇跡というより、物流会社の配送管理に近い。
女神は気を取り直したように微笑んだ。
「この力で、異世界に正義を――」
「自分にも使えますか」
「使えません」
「そうですか」
資料を閉じた。
「では、行ってきます」
「あの、正義を――」
聞こえなかったことにした。
業務範囲は、狭い方がいい。
◇
転生初日。
私は城塞都市アルトレアの正門をくぐった。
高い城壁。
大理石と赤煉瓦で造られた建物。
遥か彼方には、雲を突き抜ける山々。
大通りには馬車が行き交い、露店では果物や香辛料、見たこともない生物の肉まで売られている。
空には翼を持った巨大な獣が飛んでいた。
異世界。
誰が見ても、そうとしか言いようがない光景だった。
私はしばらく街を眺めた。
そして思った。
まず、収入源を確保しよう。
異世界に来た程度で、家賃と食費が不要になるとは思えない。
冒険者組合はすぐに見つかった。
大通りに面した、三階建ての大きな石造建築。
入口の上には巨大な剣と盾の紋章。
中へ入ると、鎧を着た男、杖を持つ女、獣の耳が生えた者などがひしめいていた。
依頼掲示板には、魔獣討伐、薬草採取、護衛、遺跡調査。
なるほど。
雇用市場としては分かりやすい。
受付の列へ並ぼうとした時だった。
「一番簡単な依頼をお願いします。俺、弱いんで」
黒髪の青年が受付の前に立っていた。
地味な服装。
細身。
顔立ちは整っている。
腰には剣。
ただし、その剣だけは七色に発光していた。
受付嬢が笑顔で水晶を差し出す。
「登録に必要ですので、こちらの水晶へ手を置いてください」
「はい」
青年が触った。
水晶が破裂した。
凄まじい轟音。
閃光。
衝撃波。
窓が割れた。
掲示板が倒れた。
天井から埃が舞った。
私の額へ木片が飛んできたので、身をかがめた。
隣にいた老人は、かがめるのが遅れた。
帽子が飛んだ。
「えっ」
青年が自分の手を見る。
そして首をかしげた。
「俺、また何かやっちゃいました?」
組合が静まり返った。
私は立ち上がる。
「水晶と窓を壊しました」
「いや、そういう意味じゃなくて」
「掲示板もです」
「あの、力のことを」
「その力で壊しました」
「だから、俺は普通に触っただけで」
「今後は、触る前に申告してください」
青年が眉を寄せた。
「そんなこと言われても、自分じゃ分からないんですよ」
「では、今分かったことを覚えてください」
「……何を?」
「あなたが普通に触ると、物が壊れる場合があるということです」
受付嬢が、小さくうなずいた。
青年はそれを見て、少し不満そうな顔をした。
「まあ、弁償ならしますけど。俺、こう見えて金はあるんで」
懐から袋を出す。
どさり。
中から、手のひらほどもある青黒い魔石が現れた。
組合の奥で、椅子が倒れた。
「そ、それは……!」
一人の職員が走ってくる。
「災厄級魔獣の核!」
「え?」
青年の口元が緩んだ。
「これってそんなにすごいんですか?」
私は一歩近づいた。
「ご存じなかったのですか」
「はい。俺、本当に何も知らなくて」
「では、価格が分かるまで机に置かないでください」
「え?」
「まだ机は無事なので」
青年の笑顔が消えた。
「なんなんですか、さっきから」
「注意です」
「俺が何をしたっていうんですか」
「説明は二度しました」
私は拳を握った。
青年の七色の剣が淡く光る。
室内に魔力らしき風が吹き始めた。
受付嬢が息を呑んだ。
冒険者たちが距離を取る。
まるで巨大な災害が、人間の姿をして立っているようだった。
私は彼を見る。
「分からなかったことは仕方ありません」
一歩。
「ですが」
もう一歩。
「分かった後まで、分からないふりをする必要はありません」
殴った。
青年の顔がへこむより早く、その背後に黒い亀裂が走った。
空間が開く。
向こうに見えたのは、薄暗い部屋。
散らかった机。
光るパソコン。
空のペットボトル。
「は? ちょ、待っ――」
青年は吸い込まれた。
椅子の上へ着席。
七色の剣も魔石も一緒に消えた。
空間が閉じる。
沈黙。
受付嬢が割れた水晶を見る。
「……弁償していただく前だったんですが」
「そうですね」
私は拳を見る。
殴るタイミングを間違えた。
反省事項である。
「お知り合いですか?」
「いいえ」
「では、お名前を――」
「まずはこちらの老人に新しい帽子を」
帽子を失った老人を前へ出した。
受付嬢が老人を見る。
老人が私を見る。
私はうなずいた。
優先順位の変更は、会議を終わらせる有効な手段だ。
◇
組合登録は翌日に回した。
昼前。
石畳の大通りに日差しが降り注いでいる。
異世界の空は青かった。
高層ビルも電線もない。
視界の先まで連なる赤い屋根。
遠くでは教会の鐘が鳴っている。
パンの焼ける匂いがした。
悪くない世界だ。
少なくとも、昼休みに部長から電話がかかってくることはなさそうだった。
大通りの中央で馬車が止まっていた。
豪華な馬車。
金の縁取り。
大きな家紋。
その前で、金髪の青年が三人の女性に囲まれている。
「俺は貴族なんて興味ないんだ」
青年は爽やかに笑った。
「人間は生まれじゃない。身分で人を判断したくないからね」
女性たちが目を輝かせる。
「さすがです!」
「なんてお優しい!」
「素敵……!」
私は横を通ろうとした。
「止まれ」
槍が出た。
護衛だった。
「伯爵様がお話し中だ」
「通行は可能ですか」
「終わるまで待て」
前を見る。
道の向こうにパン屋。
札。
『最後の焼き上がり』
私は青年へ声をかけた。
「馬車を少し寄せていただけますか」
青年が振り返った。
「ああ、ごめん。すぐ済むから」
「私はすぐ通りたいのですが」
「君、誰に向かって言ってるの?」
早かった。
私は少し感心した。
「身分で人を判断しない方だと思っていました」
「それと礼儀は別だろう」
「道を空けていただけますか、とお願いしました」
「態度があるだろ、態度が」
護衛の槍が私の胸に近づく。
青年は止めない。
女性の一人が言った。
「この方は領民を救ってくださったんですよ!」
「それは結構なことです」
「平民にも分け隔てなく接してくださるんです!」
「今、その実演をお願いしています」
パン屋の主人が札を裏返す。
『売り切れ』
私は息を吐いた。
青年が腕を組む。
「俺は現代日本から来た人間だ」
声が少し大きくなった。
「この世界の古い身分制度を変えようとしてるんだよ。君みたいな人には分からないかもしれないけど」
「私も日本から来ました」
青年の顔が明るくなった。
「なんだ! じゃあ分かるだろ?」
「ええ」
風が吹いた。
大通りの砂埃が舞う。
青年の背後では家紋の旗が翻っている。
三人の女性。
槍を構える護衛。
金色の髪。
豪奢な馬車。
青い空。
誰が見ても、この物語の中心にいるのは彼だった。
異世界へ召喚され。
貴族となり。
女性たちに慕われ。
古い社会を変えようとする男。
私は一歩前へ出る。
「道路を塞ぐと、迷惑です」
「だから俺の立場を――」
「身分で人を判断しないという方が」
拳を握る。
「注意された途端に身分を持ち出すのは」
青年の眉が動いた。
「都合がよすぎます」
殴った。
空間が裂ける。
「待って! 俺の爵位! 俺の嫁――!」
向こうに駅の改札。
閉じた。
三人の女性が固まった。
護衛も固まった。
私は馬車を指す。
「寄せてください」
寄った。
パンは買えなかった。
◇
夕食は酒場にした。
木造二階建て。
軒先にランタン。
店内には肉の焼ける匂いと酒の匂いが満ちていた。
冒険者らしい客が笑い、吟遊詩人が隅で弦楽器を鳴らしている。
私は入口近くで立ち止まった。
奥の席。
黒い外套の青年が、薄く笑っていた。
「今さら戻ってこいと言われても、もう遅い」
銀色の鎧を着た男が頭を下げる。
「頼む。お前がいないと俺たちは――」
「俺を役立たずと言って追放したのは、お前たちだろ?」
「それは謝る。だが明日の討伐だけでも」
「知らないね」
青年が椅子にもたれた。
「俺はもう、お前たちより強い仲間を見つけたんだ」
隣には尖った耳の女性。
反対側には角の生えた女性。
二人とも肉を食べている。
私は店主に声をかけた。
「一人です」
「相席でよければ」
「構いません」
案内された。
青年の隣だった。
「……俺のこと、知ってるか?」
座った途端に聞かれた。
「いいえ」
「かつて最弱と呼ばれた支援術師だ」
「そうですか」
「だが、俺の本当の力は――」
「煮込みを一つお願いします」
店主に注文した。
青年がこちらを見る。
銀鎧の男がまた頭を下げる。
「俺が悪かった。だから――」
「何度言わせる?」
青年の声が酒場に響く。
「もう遅いんだよ」
私は水を飲んだ。
青年が私を見る。
「どう思う?」
「戻りたくなければ、戻らなくていいと思います」
「だろ?」
笑顔。
銀鎧の男が肩を落とした。
「ただ、お話は短くしていただけると助かります」
「え?」
「食事をするので」
「いや、こいつがしつこくてさ」
「お断りしたのですよね」
「ああ」
「では終了です」
煮込みが来た。
香草の匂い。
湯気。
柔らかそうな肉。
悪くない。
銀鎧の男が立ち上がる。
「……分かった」
背を向ける。
「待てよ」
青年が呼び止めた。
私はスプーンを止めた。
「最後に聞かせろ」
青年が笑う。
「俺を追い出してから、どれだけ困った?」
銀鎧の男の足が止まる。
「装備が壊れたか?」
一歩。
「魔力が足りなくなったか?」
一歩。
「今まで誰のおかげで戦えてたか、ようやく理解したか?」
私はスプーンを置いた。
「終わったのでは?」
「今、いいところなんだよ」
「食事もです」
「あんたも、俺が追放された時の話を聞けば分かる」
「戻りたくないことは、もう分かりました」
「そうじゃなくて、こいつらがどれだけひどかったか――」
「店内にいる全員へ、事情を理解させる必要はありません」
青年の顔が険しくなる。
「俺が悪いっていうのか?」
「戻る義務はありません」
私は立った。
「ですが、断った後に相手を呼び止めて、謝罪の続きを要求しているのはあなたです」
尖った耳の女性が肉を食べる手を止める。
角の女性も止める。
銀鎧の男が振り返る。
「もう遅いと言いながら」
私は拳を握った。
「いつまでも終わらせないのは、あなたの方です」
殴った。
空間が開く。
青年の背後。
そこに現れたのは――
学校の職員室。
「えっ」
青年の顔色が変わった。
「ちょっと、そこは――」
消えた。
閉じた。
私は席に戻った。
煮込みはまだ温かい。
尖った耳の女性が言う。
「この人、どうしてくれるんですか」
「元の世界へ戻りました」
「明日の討伐は?」
「私は参加しません」
「あなたが追い出したんでしょう!」
「はい」
「無責任じゃないですか!」
私はうなずく。
「おっしゃる通りです」
スプーンを持った。
責任範囲を勝手に広げるべきではない。
◇
翌朝。
宿の食堂。
窓の外では朝日が街の屋根を黄金色に染めていた。
遠くで鳥が鳴く。
清々しい朝だった。
私は新聞を開いた。
『相次ぐ転移者失踪』
『謎の拳士に注意』
似顔絵が載っていた。
あまり似ていない。
私はもっと疲れた顔をしている。
食堂の隅から声がした。
「こんな奴、俺なら一発だね」
少年が新聞を見ていた。
十五、六歳。
黒髪。
細身。
腰には異様に長い刀。
少年は周囲に聞かせるように言う。
「俺のスキルは、あらゆる能力を無効化する」
刀の周囲に黒い光が揺らめく。
「正論パンチだろうが何だろうが、効くわけがない」
私は新聞を畳んだ。
少年がこちらを見る。
「何?」
「刀が通路にはみ出しています」
「は?」
配膳中の女将が刀をまたいだ。
「危ないので寄せてください」
「俺に指図すんの?」
「お願いです」
「俺、こういうの嫌いなんだよね」
少年が椅子を後ろへずらす。
刀がさらに通路へ出る。
「前の世界でもさ、学校のルールとか社会の常識とか。勝手に押しつけてきて」
「そうですか」
「異世界に来てまで他人に縛られる気はないんだよ」
私は立った。
「あなたが自由に座ることと」
一歩。
「他人の通行を邪魔することは別です」
殴った。
乾いた音。
少年が床へ転がる。
空間は――
開かなかった。
「あ……」
食堂が静まり返った。
私は少年を見る。
少年が頬を押さえ、ゆっくり立ち上がる。
「効かないって言っただろ」
黒い光が強くなる。
椅子が震えた。
机の上のコップが音を立てる。
窓が鳴る。
私は自分の右拳を見る。
昨日。
冒険者組合。
大通り。
酒場。
数々の転移者を一撃で元の世界へ帰してきた拳。
その拳が。
初めて。
敗れた。
朝日の差し込む食堂。
外では教会の鐘。
風が止まった。
女将が持つ皿から、一滴のスープが落ちる。
床へ。
ぽたり。
少年の刀から、黒い魔力が立ち昇った。
「終わりだな」
低い声。
私は黙る。
「正論パンチが使えないお前に、何が残ってる?」
困った。
かなり困った。
この能力で帰らないなら、女神の説明と違う。
仕様確認が必要だ。
少年が刀へ手をかける。
「俺の能力はあらゆるスキルを無効化する」
床板が軋む。
「魔法も」
窓が震える。
「加護も」
天井から埃が落ちる。
「神の力だってな!」
黒い光が食堂を染めた。
客たちが悲鳴を上げる。
椅子が倒れる。
皿が割れる。
私は袖口を直した。
一つだけ確認しておいた方がいい。
「質問してもよろしいですか」
「命乞いか?」
「いいえ」
私は少年を見る。
「無効化するのは、《正論パンチ》なのですね?」
少年が笑った。
「そうだ!」
「分かりました」
少年が刀を抜く。
刃が黒い雷を纏う。
「これで終わりだ!」
踏み込んできた。
速い。
机が吹き飛ぶ。
床板が砕ける。
私も一歩前へ出た。
右足を上げる。
「他人の通行を妨げた上に」
少年の目が見開かれる。
「注意された相手へ刃物を向けるのは」
腰を回す。
「自由ではありません」
蹴った。
少年の腹に入った。
その瞬間。
空間が裂けた。
「は?」
少年の顔が止まる。
黒い亀裂。
向こうには、日本の住宅街。
少年が吸い込まれる。
「ちょ、待て!」
私は足を下ろした。
「正論キックです」
「そんなのアリかよ!」
「私も今知りました」
「名前からしておかしいだろ!」
少年がさらに吸われる。
「正論パンチじゃなかったのか!」
「女神の説明不足ですね」
「絶対それ仕様じゃねえだろ!」
消えた。
空間が閉じる。
静寂。
私は自分の足を見る。
なるほど。
どうやら重要なのは、拳ではないらしい。
女将が腰に手を当てた。
「で」
「はい」
「壊した机、どうするの?」
周囲を見る。
机。
椅子。
皿。
床。
「……弁償します」
「あと」
「はい」
「宿の中で人を蹴らないで」
「申し訳ありません」
正論だった。
◇
宿を出た。
朝日が眩しい。
街はすでに動き始めている。
商人が荷車を押し。
職人が店を開け。
兵士が城壁へ向かう。
私は財布の中身を確認した。
宿の修理費。
予定外の出費。
やはり仕事は必要だ。
今日こそ冒険者組合へ行こう。
そう思った時だった。
大通りの中央。
黒髪の青年が巨大な剣を掲げていた。
朝日に照らされ、剣身が白銀に輝く。
青年の背後では赤いマントが風に翻る。
人々が足を止める。
青年は胸を張った。
「俺は勇者だ!」
声が街に響く。
「この世界を救うために来た!」
人々がざわめいた。
子供が目を輝かせる。
老人が手を合わせる。
女性たちが見つめる。
青年は剣を天へ向けた。
「だから!」
朝日を背負う。
その姿は、まるで伝説の始まりのようだった。
「俺に従え!」
私は立ち止まった。
袖をまくる。
拳を見る。
右足を見る。
少し考える。
まあ、どちらでもいい。
どうやら今日も。
忙しくなりそうだった。
筆休めに書いた、くだらないものです。
私の代表作は「このやば」シリーズです。 ぜひ読んでみてください。
そして、このふざけた短編は、どうぞお忘れくださいませ。




