【猫の愛らしさの裏の顔は?】コールタールな澱の味ーー妖怪ルサンチマンのつぶやきーー
【 溢れ出るルサンチマンが、人間を暗い孤独へと導く……。】
ワシは妖怪ルサンチマンじゃ。
ワシは人間の「強者や恵まれた人に対する、強い妬み、嫉妬、恨み、そして『いつか見返してやる』という満たされない感情」が心の中でドロドロにねじ曲がり、コールタールのようになった澱が溢れ出して漏れ出したものからできたんじゃ。
人間の目には小さなマンチカンの子猫に見えるらしいが、本体は黒い鬼おろしのようにトゲトゲした穴が空いた、スカスカの板なのじゃよ。
この街には、本当にこういう人間が多いんじゃ。普通の「羨ましいな」「悔しいな」というレベルではなく、「自分は本当は優れているのに、世間や時代のせいで評価されていない」「あいつらが得をしているのは許せない、いつか地味に足を引っ張って奈落の底に落としてやる」……でも自分の力ではどうしようもないから、心の中でネガティブな憎悪だけをどんどん膨らませていく、そんな人間ばかりじゃ。
そんな奴らは、ワシがとても弱者に見えるらしく、自分のストレスをぶつけようと近づいてくるのじゃ。それがワシのチャンスなのじゃよ。
ワシに澱を全部吸い取られると、「どうしようもない無力感と、相手へのドロドロした復讐心・恨みが混ざり合った感情」になり、そのまま地獄のような末路を迎えるんじゃな。まあまあ因果応報、自業自得じゃな。
「おっ、またまたコールタールのような澱を溢れさせた奴がやってきたのじゃ。早くワシの美味しい糧にしなくてはな。まあまあ、周りには掃いて捨てるほどそんな奴らばかりだからね。まぁゆっくりと、焦らず味わうかのう」




