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好き、愛してる、可愛い

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

あえてぼかした終わりにしてます。


その女は幾つかの浮遊する刀と行動を共にしていた。日常的に三つの棺のような箱に仕舞い、一つは背負い、二つは持ち歩いて現場に現れた。そうして道成で手が空くと、まるで恋人にでもするように、箱に密着して愛を囁き続けた。

――好き、愛してる、可愛い。

棺の上に座り込み、表面に手を這わせ、頬を擦り寄せた。一種の情交にも思える仕草は、何処か官能的で、直視するには目に毒であった事を覚えている。

人を狂わせる半眼と、僅かに上がった口角。未亡人めいた色気と、薬物乱用者のような狂気が同居した女だった。


今日も今日とて女は棺の上に座り込み、上半身を倒して体を密着させる。無機物に発情でもするように、拘束具の着いた手を這わせ続ける。露出した足が生白い肌に傷を付ける度に、僅かに吐息を漏らす。そうして繰り返される、好き、愛してる、可愛い。

それを怪訝な顔で見ていると、女の方から口を開いた。

「何か御用かしら? 鉄仮面さん」

観察対象とあまり話をするなと言われている。話せば話す程に術中に嵌り、戻れなくなると。だから会話を続ける時には最大限の注意を払って口を開く。

「何も」

「そう。同じ事をされたいのなら、して上げようと思っていたのだけど」

女は蛞蝓のように体を起こすと、夢見る半眼と溶けた口で静かに笑う。

「貴方は私のお眼鏡に叶ったから。私、可愛い人が大好きよ。粘土のようにぐちゃぐちゃに溶ける様を見るのが好き、石のように硬い顔を見るのが好き。何方も可愛くて、ずっと大好き、愛してる」

女は俺と会話をする気が無いように、恍惚とそう答えた。繰り返される、可愛い、好き、愛してる。けれどもその言葉の意味は綿菓子のように重さがなく、何処までも空っぽだった。

「それがお前の催眠か」

「あら、知らないの? 好きでも嫌いでもない人に、ずっと『好き』『愛してる』『可愛い』って言い続けると、本当にそうなるのよ。だから今まで好きになった人は沢山、沢山、甘やかして殺して、終いには食べてしまったわ。そうして殺して来た精神だけが刀に宿るの。私を愛した可愛い刀達」

何一つ此奴は何も会話していなかった。ただうわ言を並べ立てて、そんな自分に酔っている。

「だから今の私の行為は、殺した、好きな、愛してる、可愛い子達の情交に他ならないのよ。さぁ、貴方も」

手が伸びた途端、背後からドアの開く音がした。呆然と動けなくなった俺を他の職員が引き摺るように連れ戻す。

「お前、何処から入り込んだんだ?」

この主人公、正常なようでいて、多分彼女の術中に掛かっていると思います。

あと一歩遅れていたら、多分彼女なりの愛し方をされていたと思います。


甘やかして殺す。というのは、

『可愛い可愛い』『大好き、大好き』

と言いながら、切り殺す事を指してます。興味無いと、

『痛くない。痛くないよ』『気持ちいい、気持ちいいよ』

かと。


独特の声の持ち主で、相手を洗脳して、自分に惚れさせた上で日本刀に殺した人の念を宿すというやり方をしてます。

その時間、僅か数分。おっかねえ。

残った遺体は多分何かしらの方法で食べてそうですね。

大変気の多い、娼婦です。


だから棺にへばりついて、愛を囁くのは、彼女なりの情交なんです。

ただのキチガイですね。


上記は私の性癖です。

でもめっちゃ色っぽい。それが良い。

着込んでるかは不明ですが、ロングスカート履いてそう。

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