俺を弟子にしてください!
気がついたら俺は暗闇の中にいた。
狭い、暗い、苦しいの3パレードである。
「ムグー!!!」
俺は必死に暗闇の中をもがく。
段々と頭に血が登ってきた気がする、、、
もしかして自分は今、逆さまになっているのでは?
「たすけてくだざい!!」
俺が必死に叫ぶと、口の中に何かが入ってきた。
苦い。
土の味だ。
どうやら、俺は今、どこかの土の中に逆さまに埋まっているみたいだ。
唯一足のくるぶしから先は風に当たっている感触が微かにする。
きっとそこだけは土の外に出ているのだろう。
「だずげで〜!!」
とりあえず、俺は誰かに土の中から掘り出して貰おうと力いっぱいに叫んで助けを求めた。
「だずげで〜だずげで〜だずげで〜!!!」
俺は口の中に土が入ってくるのを厭わずに必死に叫び続ける。
やばい。
このままだと窒息死しそう。
紫苑さん、、、
酸欠で意識を失いかけたとき、俺は自分の足首をガッと掴まれる感触がした。
サクッサクッサクッサクッサクッ
土を掘る音がする。
時々、俺の体に硬いものがあたった。
自分の下半身が段々と身動きが取れるようになってきた。
誰かが俺の体を堀り上げてくれているのだろう。
ガシッ
腰を掴まれ、勢いよく引っ張られた。
ぽすっ
俺は土から抜けた
まるで大きなさつまいもを掘り上げたときのような音がした。
「ゲホッゲホゲホ!」
「Are you okay?(大丈夫?)」
「大丈夫、ありがとうございます、、、thank you。」
空気が美味しい。
辺りを見回してみると、そこは墓、墓、墓、墓墓墓墓!
どうやらここは墓場のようである。
あのまま誰も自分のことを掘り返してくれなかったら、ここが自分の墓場になっていたのだろう。
そう思うと俺は身震いした。
紫苑さんに会わずに死ぬとか笑えなすぎる。
蓮花は自分を土の中から掘り出してくれた親切な若者に目を向けた。
そこには黄銅色でオカッパ頭の少年が、鉄のシャベルを片手でクルクルと回していた。
よく見てみると瞳の色は青紫色だった。
程よくたれた目元は、人が良さそうに思わせる。
黄銅色に、青紫色、、、もしかして!
「Maybe your name is Fifu.(あなたの名前はフィフですか?)」
俺はカタコトの英語でオカッパ少年に聞いた。
彼は、最初に俺に英語で話しかけてきたため、きっと英語が母国語なのだろう、そのため、俺は英語で話しかけた。
ちっ
こんなことならもっと真剣に外国語の授業を受けておけばよかった。
蓮花がオカッパ少年にそう聞いたら、オカッパ少年は驚愕の表情をし、コテンと首を傾げた。
「Why do you know my name?(なんで僕の名前を知っているの?)」
オカッパ少年の返事を聞いた瞬間、俺、黒川蓮花は、地面に勢いよく頭を押し付け、叫んだ。
「Please make me your disciple!!!(俺をあなたの弟子にしてください!!!)」
「No, why?!!!(いやなんでだよ?!!!)」




