シャルナさんと都市伝説
カエアンと、その友達の、、、、、、、、、えっと、名前、なんだっけ?
黒髪のイケメン君だってことは覚えているんだけど、、、、、
まあ、名前は、次に会ったときに聞くとして、今は、「黒髪のイケメン君」を略して『黒メン』と、呼ぶことにしよう!
黒メン君はついさっき、カエアンと一緒に俺の作った都市伝説を実行しに行った。
そうだ!
一応、俺のことを知らない人もいるだろうから、自己紹介しておこう!
俺の名はシャルナ。
青紫シャルナだ。
俺は、カエアンの父親であり、そのカエアンと黒メン君が通う高校の校長だ。
そして、今、絶賛大人気中のライトノベル作家でもある。
先程二人に話して聞かせた、「自己愛神ポルカフィフ都市伝説」も、カエアンが黒メン君に話して聞かせた、「月夜神都市伝説」も、俺が書いた小説中に出てくる都市伝説である。
それにしても、困ったものだ。
黒メン君が言うには、黒メン君と紫苑ちゃんが、俺の作った都市伝説を実行したところ、本当に異世界に行けてしまったらしい。
そんなバナナ!!
この、カエアンの友達は重度のオカルト主義らしい。
階段上がって降りるだけで本当に現実世界で異世界にいけちゃう?
な訳あるか!
まあ、この年頃は、そういうことを考えてしまう病気にかかってしまう人が多いことは知っている。
俺も昔は、『俺の前世はラントベルト王国の国王だったんだ!!』とか本気で思っていた時期があったし。
俺は子供の夢を壊すような大人にはなりたくない。
むしろ、今のうちにたくさん夢を見ておいたほうがいいとおもっている。
たとえ、いつかそれが黒歴史になってしまうとしても。
まあ、黒メン君の黒歴史どうのこうのは置いといて、紫苑ちゃんが行方不明だというのは気になる。
誘拐でもされたか?
それとも家出?
一応、緑川家の両親にメールを入れておこう。
もしかしたら紫苑ちゃんの居場所がわかるかもしれないし。