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無自覚な支配者
自分は正しくて、相手は間違っている。
そんな思考に陥ったとき、手には正義の刃が握られている。
言うことを聞かない子供が悪い、だから自分は間違っていない。
思いどおりになるまで、容赦なく振りおろされる正義の刃。
流れている血さえも、相手のせいにして。
口を開こうともしなくなった臣下を前に、満足げにうなずく裸の王様。
そいつはきっと、誰の心の中にも潜んでいる。
(文字数の関係で投稿できなかったので、同じ内容のものを再度掲載しています)
自分は正しくて、相手は間違っている。
そんな思考に陥ったとき、手には正義の刃が握られている。
言うことを聞かない子供が悪い、だから自分は間違っていない。
思いどおりになるまで、容赦なく振りおろされる正義の刃。
流れている血さえも、相手のせいにして。
口を開こうともしなくなった臣下を前に、満足げにうなずく裸の王様。
そいつはきっと、誰の心の中にも潜んでいる。