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北風と子供
小さな灯火がともるたびに、勢いよく吹いてくる北風。
親としては、もっと大きな灯りにしてあげたかったのかもしれない。
子供に宿った小さな火種を、燃えさかる炎にしたかったのかもしれない。
でも、僕にとっては北風にしかならなかった。
すべて吹き消されて、あとに残ったのは寒がりな子供だけ。
いまもずっと、身を縮めながら生きている。
(文字数の関係で投稿できなかったので、同じ内容のものを再度掲載しています)
小さな灯火がともるたびに、勢いよく吹いてくる北風。
親としては、もっと大きな灯りにしてあげたかったのかもしれない。
子供に宿った小さな火種を、燃えさかる炎にしたかったのかもしれない。
でも、僕にとっては北風にしかならなかった。
すべて吹き消されて、あとに残ったのは寒がりな子供だけ。
いまもずっと、身を縮めながら生きている。