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絶望にサヨナラ  作者: 桜瀬悠生
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真っ暗闇の白日

 誰かに嘘はつけても、自分のことは騙せない。


 偽ろうとしてみたところで、変えられない真実を知っている。


 ごまかそうとしても、すぐに思い知らされてしまう。


 自分の甘さも弱さも汚さも、情けなさもずるさも醜さも。


 さっさと死んでしまえと思いながら、


 「生きる」という欲望に負けている。


 まぶしいくらいの白日に晒されて、どこまでも伸びていく僕の影。


 太陽に背を向けながら、細長くて真っ黒な道を歩いていく。

 

 少しでも、正直に生きられることを願って。

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