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おしつけしつけ
腕をつかまれて強引に引きずられ、寒空の下に立たされる。
こんなことをされて、何を理解できるというのだろう。
本当に、こんなことで反省できるのだろうか。
そんな疑問を浮かべては、すぐに答えを見つけていた。
理解できるのは、言うことを聞かないと外に出されるということ。
身をもって知るのは、部屋着のまま外に出ることの寒さ。
こんなことをして、いったい何になるのだろう。
その疑問に対しての答えは、探すまでもなかった。
何にもならないから、僕は冷たい地面を見つめてる。
当たり前になって、僕の日常に溶けこんだ非日常。