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絶望にサヨナラ  作者: 桜瀬悠生
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たとえば

 お腹がすいたなら、ご飯を食べれば解決する。


 誰にも責められないし、文句を言われる筋合いもない。


 少なくとも、自分は卑しい人間だなんて思う必要はない。


 誰だってお腹はすくし、我慢するにも限度はある。


 でも、そんなふうに考えられない人がいる。


 自分のことを責めて、文句ばかり言ってしまう人がいる。


 おまえは馬鹿だ、おまえは非常識だ、おまえ嘘つきだ。


 そんな言葉に縛られて、抜け出すことができない。


 発せられる口が、他の誰かから自分に変わっただけ。


 今日もまた、僕は自分のことを責めている。

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