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絶望にサヨナラ  作者: 桜瀬悠生
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 自分の心が生み出す毒に、僕は苦しめられている。


 いつになったら、この苦しみから解放されるのだろう。


 毒に蝕まれた身体は痛くて、毒を生み出している心はもっと痛い。


 それでも毒を毒と認識できるだけ、僕はまだマシなのかもしれない。


 毒に呑みこまれて、自分を見失ってしまうよりは。


 そんなふうに自分を慰めながら、今日も僕は闘っている。


 闘い続けたとしても、勝つことはできないと知っているけれど。


 傷つけられて壊されてしまった心は、別人のように歪んでしまっている。


 僕にできることは、毒を外に出さないように閉じこめておくことだけ。


 誰かと一緒のときぐらい、少しでも楽しく笑っていたいから。

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