表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望にサヨナラ  作者: 桜瀬悠生
27/72

 僕にとって、それはほとんど日課だった。


 家族が寝静まるのを待ってから、足音を殺して階段をおりる。


 台所に行って、シンク下の収納から包丁を取り出す。


 ゆっくりと深呼吸して、今日こそ終わらせると手首に押しあてる。


 だけど、そこから刃を引けたことは一度もない。


 明日も明後日も、同じことのくりかえしだろう。


 何も変わらないし、何も変えられない。


 臆病者は、絶望から逃れられない。
































(文字数の関係で投稿できなかったので、同じ内容のものを再度掲載しています)


 僕にとって、それはほとんど日課だった。


 家族が寝静まるのを待ってから、足音を殺して階段をおりる。


 台所に行って、シンク下の収納から包丁を取り出す。


 ゆっくりと深呼吸して、今日こそ終わらせると手首に押しあてる。


 だけど、そこから刃を引けたことは一度もない。


 明日も明後日も、同じことのくりかえしだろう。


 何も変わらないし、何も変えられない。


 臆病者は、絶望から逃れられない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ