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椎名葵が失ったものと、悠木暦が取り戻したもの

作者:亜月雪羅

「わたしのなくしたものを探して欲しいの」

始まりは、そんなどこにでも落ちている石ころのような、ありふれた一言だった。

その言葉を発したときの彼女の心情は、表情からも、声質からも推察することは出来なかったが、しかし今から思えば、あのとき彼女は、すでに全てを諦めていたのかもしれない。

なくしたものとはなんだろう?

僕は質問をしようと試みたが、それよりも先に、「あなたも同じものをなくしかけている。そう、今このときも進み続けている。現在進行形で」と、彼女は言った。

僕も、彼女と同じものを、なくしかけている?

その一言だけで、全容を把握することは不可能だった。なにを手掛かりに思考したら良いのかさえ、推し量ることは出来なかった。

それなのにも関わらず、僕は気付いたらその願いを引き受けていたのだ。
それは、僕も彼女と同じものをなくしかけていると言われたからなのか、ただ単純に、彼女の持つ、不思議な雰囲気に惹かれただけなのか、それは、全てが終わった今でもわからないままだった。
一話
2021/04/30 22:33
二話
2021/05/02 23:04
三話
2021/05/04 21:42
四話
2021/05/06 22:23
五話
2021/05/09 21:34
六話
2021/05/12 12:37
七話
2021/05/13 21:34
八話
2021/05/17 22:13
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