歌詞・MVを深読みしてみたかった【ヘリアンサスガールズ】
道端花 歌詞・MVを深読みしてみたかった【ヘリアンサスガールズ】(ブログ:Heaven’s havenから転載)
※Heaven’s havenは、色々なローカルアイドルの歌について考察(本人曰く、”深読み”)しているブログです。ヘリアンサスガールズについて書かれた記事はこれだけでしたので、ここに転載させていただきました。なお、編集上の都合で、固有名詞(地名等)を伏せた部分があります。ご了承ください。[伏せさせていただきます]となっている部分は、編集者が伏せたものです。
投稿:順和13年10月12日16:39 最終更新:順和13年10月15日21:30
先日発売されたヘリアンサスガールズの1stシングルにおいて、「ナツアオソラ」や「希望の花言葉」は、歌詞の意味がわかりやすく、(悪い意味ではなく)深読みさせる要素は無いように思えます。一方、道端花は、歌詞が何かをほのめかしているようで、少し意味深な部分があると感じました。今日は、この歌詞の意味について、MVもみながら考察していきたいと思います。
※追記 こう書きましたが、MVは歌詞の解釈の参考にならなさそうでした。何かいい解釈を思いついた方はコメントにお願いします。
MVは、公民館のような場所から始まります。場所を調べてみると、[伏せさせていただきます]のようですね。歌詞に入る前のイントロでは、公民館の庭が映されているようです。誰もおらず、ただ草木が風に吹かれているだけです。向日葵の花5輪が配置されていますが、これは恐らくユニットの5人を象徴して植えたのだろう、と推測することができます。
Aメロでシーンが変わり、部屋の中に、ヘリアンサスガールズの5人と、1人の女性が座っています。この方について調べてみると、国立大学で花と文化の研究を行っている千葉恵子さんだということがわかりました。1番Aメロの歌詞は、以下のようになっています。
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いつもの道 脇に咲いた 塀の影に 日奪われた
そんな花に 目が留まる だけど僕には 勇気がなく
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読めばわかりますが、これは、目立たない場所にあるきれいな花に気が付いたけれど、勇気がなくて目を向けることができなかったということを表しています。解釈する者の間で意見が割れているのは、この歌詞における「僕」「花」は、一体何の比喩なのだろうか?ということです。
匿名大手掲示板(e-BulletinBoard、通称eBB)では、色々な考察が飛び交っています。希望の花言葉はナツアオソラの中では一人称が「僕たち」「僕ら」となっているので、恐らくメンバー達(ファンも含めているのかもしれません)を表した歌なのかなと想像がつきますが、単に「僕」となっている道端花の歌詞的に、何か違うものを比喩として表している可能性が高いです。
※YouTubeのコメント欄には数件コメントがありましたが、歌詞について考察しているものはありませんでした。
なお、MVでは、5人と千葉さんが何かについて話し合っています。YouTubeに公開されている、「道端花の撮影風景・声入り版」という動画で、花について話し合っているシーンだということが判明しました。話し合っていた内容は「桜」というより「梅」がもともと日本の花だったという内容で、「僕」や「花」の考察の材料として有力なものにはなりえなさそうなものでした。
MVで内容を考察するのは難しいですが、10月5日にTwitterでなっきぃ(オレンジ色のメンバー)さんが以下のような発言をしていました。
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なっきぃ(ヘリアンサスガールズ) @[伏せさせていただきます]
最近涼しくなってきていますね!私の周りでももう半袖だと肌寒くなってきています。風邪をひかないよう、ともに十分注意しましょう!
そういえば、先日道端花のMVが公開されましたね。あの歌に関して色々な解釈がされているようですね!読んでいて楽しいです、ありがとうございます!
19:37 ·順和13年10月5日·Twitter on Web
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他のメンバーは特にこの歌について何も言及してはいませんでした(全員、YouTubeのリンクはリツイートはしていました)。
Bメロ・サビの歌詞も見てみると、わかることがあります。
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町風に吹かれてる 道端のその花に 信号緑に なるまで目を向けてるだけ
誰にも 気づかれず しおれた 花は咲き
街角 青い空 仰ぐように そこにいた
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「町風に吹かれてる 道端のその花」に、「信号」が「緑になるまで目を向けてるだけ」とありますが、これは「僕」の余裕のなさ、時間のなさ、心の狭さといったものを暗示していると考えることができます。
また、「花」は「誰にもきづかれ」ずに「しおれ」ていた存在だということ、そしてそれが、街の片隅で広い空を見上げるように咲いていたということがわかります。
それを思って上に記した1番の歌詞を見てみると、
・「僕」は目立たない位置で咲いている「花」に気が付いた
・「僕」には「花」に接する勇気がない。(気になってはいるものの、声をかけられない?)
・「僕」には「花」を相手にする余裕・時間がない?
・「花」は1度しおれていること、それが再び咲いて道端にたたずんでいること
がわかります。
続いて2番の歌詞を見てみましょう。
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朝の早く 見つけた花 朝日昇る その瞬間
花の上に 落ちた露 最後見たのは いつだろうか
枯れかけた その花に 雨が降り 咲き還る
しぼんだ 蕾が もう一度開く日が来る
未来はすぐそこだ 再び花が咲き 目の前強く生え 僕の心癒す日が
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MVは、5人がじゃれあっている(思い思いに行動している)シーンとなっています。これも、MVから歌詞の真意を考察することは難しいと思いました。この菓子を、先ほどと同じ要領でまとめると次のようになります。
・「花」の上に「露」が落ちた。これは、昔見たことがある光景である。
・「花」が枯れようとしていたときに、「雨」が降って昔の勢いを取り戻した。
・「花」はもうすぐ力強く咲いて、「心」を癒してくれるだろう。
興味深いところでは、この歌詞では「雨」が「良いもの」として扱われている点です。ナツアオソラでは「明日の天気、雨が降る それでも空晴れるなら 僕の思い伝わるはず」と、雨を「マイナスイメージのもの」としてとらえていました。
花(動物もですが)にとって、水とは命の素です。だからこそ、水が含まれる「露」「雨」を用いて花が「生き返る」という状況を表しているのではないでしょうか。
Cメロ・最後のサビの歌詞は以下の通りです。
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届かない 僕の声 足元に つぶやけば
花びら 散らして 優しく微笑んでくれた
梅雨前 晴れ空の 眩しい 日差し受け
その花 弾けとび 僕の心 強くした
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これもMVはダンスシーンであり、歌詞の解釈は無理そうでした。この歌詞も、先ほどと同じ要領でまとめると次のようになります。
・「僕」の声は弱い(小さい)。足元でかろうじて聞こえる程度。
・「花」は、そのかすかな声を聞き取って反応した。
・「花」が晴れた空の下で咲き乱れ、「僕」の心は強くなった。
これらをまとめ直すと、以下の通りになります。
まとめ
1「僕」は目立たない位置で咲いている「花」に気が付いた
2「僕」には「花」に接する勇気がない。(気になってはいるものの、声をかけられない?)
3「僕」には「花」を相手にする余裕・時間がない?
4「花」は1度しおれていること、それが再び咲いて道端にたたずんでいること
5「花」の上に「露」が落ちた。これは、昔見たことがある光景である。
6「花」が枯れようとしていたときに、「雨」が降って昔の勢いを取り戻した。
7「花」はもうすぐ力強く咲いて、「心」を癒してくれるだろう。
8「僕」の声は弱い(小さい)。足元でかろうじて聞こえる程度。
9「花」は、そのかすかな声を聞き取って反応した。
10「花」が晴れた空の下で咲き乱れ、「僕」の心は強くなった。
このまとめから、「僕」はなんなのか、「花」は何なのか考察すると、いくつか可能性が見えてきました。少なくとも、以下の条件を満たす必要がありそうです。
僕...花に対して気にはなっているものの、勇気を持てずにいる存在
花...そこまで目立たないもの(クラスの高嶺の花とかではない)
説① 僕...クラスの男子 花...クラスの地味な女子
説② 僕...ファン 花...ヘリアンサスガールズ
今思いつくのはこれくらいですが、他にも何かあるかもしれません。最後に、歌詞の中で疑問点があるのでそれをまとめて終わりにしたいと思います。何かわかる方がいたらコメント欄に記入してください。
①「信号 緑に なるまで 目を向けてるだけ」とあるが、何故信号が「青」ではなく「緑」なのか。(字数合わせ?)
②「梅雨前 晴れ空の」とあるが、どうして「梅雨前」なのか。(メンバーにも5月6月生まれはいないうえ、ヘリアンサスの誕生花は9/7と10/15。)
それでは読んでいただきありがとうございました。
なお、最後の「それでは読んでいただきありがとうございました。」はブログの本文です。