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一度閉じた目を、再び


熱い、あつい、全身が燃えるように熱い。

血を吐いた。腹から絶え間なく大量の血が溢れる。

しまった、と思った時には遅かった。もう治癒の呪も間に合わないだろう。

あと少しだったのに。あぁいや、だが、アレももう然程力は残っていないはず。彼らの力を合わせたら、どうとでもなるだろう。

短い生だったが、良い生だった。私が死んだとしても、安寧の呪が数百年は皆に安らぎを与えよう。

薄らぐ意識の中、仲間達の泣き叫ぶ声や、激怒する声が聞こえる。


あとは、任せたよ。


私はそっと、意識を落とした。



そして見知らぬ場所で──目を、覚ました。


「……ここ、は」

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