もう少し話すことあると思うけど、アパッチのことしか話していない
修三は陽介に電話をかけた。
陽介「ウリイイイイイ!(ザコ吸血鬼)ペッ!」
修三「あっはっはっは、どうしたの?」
「か~ペッ!」
「だからどうしたの?」
「あっはっはっは、どうもしないけどとりあえず言っただけだよ」
「今何やってるんだい?」
「アニメ見てたよカスが、ペッ!」
「何のアニメ?」
「むさい〇んのファントムだよ、ペッ!」
「むさい?男?のファントム?」
「違うよ!むさい〇んのファントムだよ」
「はあ、むさいおん?また俺に内緒で!まったく」
「はっはっは、今仕事終わり?」
「ああ、そうだよ。今週は疲れたな。ブラパ?(インドネシア語でいくら?の意。この場合スロットでいくら負けたの?)」
「行ってないよ、ペッ!」
「明日行く?」
「もう行かないんだよ、俺は」
「そうか。まあ、行かないというのは君の心だけど身体は正直だぜ?」
「あっはっはっはっはっは、カスが!ペッ!ペッ!」
「はっはっは、あ!足が勝手に!(保苦斗の県)」
「ウリイイイイイ!ペッ!」
「なんだか元気だな。何か良いことでもあったのかな?」
「普通だよ、カス野郎、ぺっ!」
「ぺっぺっぺっぺ言い過ぎじゃない?」
「アパッチの雄叫びなんだよ、ぺ!」
「あっは、そう?じゃあまあ明日行かないなら明後日行く?」
「はあん?行かんよ、ぺっ!明後日はインドネシアからの研修生を観光に連れて行くんだよ」
「そうか、まあ、インドネシア係長(架空職。陽介はインドネシアの工場勤務の経歴を持ち教導を担当)だからな」
「んー、どこ行くかまだ決めてないな」
「日本の誇る魔法少女スロット打ちに行けば?」
「カスが!却下!ぺっ!」
「恒例の金閣寺は」
「寒いからパス」
「姫路城は」
「もう行ったって。あと、豚肉食べらんないからなー(イスラム教は豚肉を禁止。インドネシアには同教徒が多い)」
「寿司は?」
「刺身が駄目っていうのも結構あるからなあ」
「じゃあもう御当地食堂でよかろ?(大阪なら梅田食堂とかご当地の名前を冠したチェーン店)そこで好きなものを食え、で良いんじゃないの?」
「それはちょっとなー」
「ならばみんなの味方コンビニで」
「ぺっ!却下」
「まあいいや、じゃあ話題に困ったらさ、インドネシアの思い出を話そうよ。『インドネシアでは実は僕、パンティの中にトカゲを飼っていたんですよ』とね♪」
あちらでは民家にも巨大な奴が現れる。陽介の住んでいた高級住宅にも大きなヤモリが現れた。ヤモリは暖かくて暗くて湿ったところが好きだからな、とは修三がよく使うネタ。
「あっはっはっは、却下!カスが!ぺっ!」
「ウリイイイイイイイイイイイ!(ザコ吸血鬼)さ、(スロット)打ちに行ってこよっと♪」
「いいねえ、負けたら教えてくれ」