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正樹

あれから2年がたった


あの時、冴子や冴ママが居なかったら私は、どうなってたんだろう?

多分、落ちまくって先の無い闇の中にいただろう…

今でも男が怖い。信じられ無い。汚い。

男をバカにして高みに登って自分を保っている。


鏡に写った自分の顔を見て笑った。

《大丈夫もう誰も愛を傷付けたりしないから…愛は、強いから誰にも負けないから、怖くない!》

自分に暗示をかける。


今日は、バイト中に助けてくれた立花 正樹と言う男と会う予定だった。


怖いのになんだかワクワクしてお洒落までしておかしな気分だ。

気まぐれか?

他の男と違う少し派手だけど優しくて頼りになる大人の男だからか?

冴子には、心配かけたくないから何も言わずに家を出た。

待ち合わせは、小さな喫茶店。

各テーブルに可愛らしい花が飾ってある。

お店のママさんは、ドッシリしていたがとても愛想のイイ感じのやわらかい人。淡いピンクで統一されていて女の子が好きそうな感じに出来ている。

正樹は、女の子を喜ばすお店探しがウマイなぁ〜

何処でリサーチしてくるのだろう?

遊び慣れてるの?

やっぱり帰ろうか?

イロイロ考えてる間に正樹が店に入ってきた。

「いらっしゃいませ〜あら?久しぶりねぇ!最近顔見せてくれないから忘れちゃうところだったわよ〜」

「ママ久しぶり!ご無沙汰してました〜今日は、待ち合わせだから又ゆっくりくるわ」

常連なんだ…

私を見付けて笑顔の正樹が近付いて来る。

「ごめんね待たせちゃったね。」

「ん〜ん待って無いよ!」

いつもなら確実に怒るのに何故か嘘をついた

氷の溶けたアイスココアを見て笑った。バレバレじゃんか

「本当にごめんね。お嬢様のご機嫌が急降下する前に美味しいもんでも食べに行こう!」

黒い大きな車に乗って着いたのは、大きなビルが立ち並ぶ中の中華料理店だった。

正樹が私の手を取ってエスコートしてくれる。

ウエイターが入り口に立っていて窓際のテーブルに案内された。

スッゴク立派で緊張しまくった。

ウエイターが後ろに立ち椅子を押してくれる。

こんな経験がない私は、ビックリするばかりだ。

どうしよう正樹は、呆れちゃってるよね。

こんな子供、笑っちゃうよねぇ!

嫌だなぁ〜こんな店で何食べても味なんか全然分かんないよ。

正樹が不意に立ち上がって笑顔のまま

「行こう!」ってまた手を引かれて店を出た。

恥ずかしいから店に居たく無かったんだよねきっと…なんだか凄くミジメ…

高飛車に成りきれない私が凄く嫌だ。

手を引かれて着いたのは、見慣れたハンバーガー屋

ここにしよう!

安いハンバーガーを二人で食べた。

いつもの調子に戻って話も弾む。

「何で高級店からいきなりこの店なの?」

「愛ちゃんが笑ってくれなかったからだよ。」

は?そんだけ?

「今は、イッパイ笑顔だからこの店にして正解だったね!」

分かんない男だ。でも少し嬉しいかも…

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