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ー第7話旅立ち

ついに「咲姫」は出版された。

初版のサイン本を香澄さんと仏壇の三上に渡した。

「長い間お世話になり、勉強させていただきました」

香澄さんは笑いながら、千の手を取った。

「ありがとう。三上と私は、何度もあなたに命を救われた。あなたと三郎が居なかったら、咲子も産めなかった」

「いえ。三上さんを無理矢理でも避難させられなかった。ごめんなさい」

「あなたと三郎は、三上を気絶させて運ぼうとした。背負おうとしたら、火災渦が三上を舐めた。三上は無酸素塊を吸って即死した。あなたは必死に蘇生を試みた。ファイアーファイターが動画を見せてくれました。私こそ、ごめんなさいね」

「ずっと気にしてました」

「もう良いのよ。容子さんを大事にしてあげて」

「はい。失礼します」

千は編集長を促して立ち上がった。

「あぁ千」

「はい?」

「咲姫新乃丞桜の話。良い話ね。大好きよ」

千と容子編集長同時に言った。

「ありがとうございます」


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