いろいろあった帰り道
私が、ベンチに座ってスマホを見ているとふと何かが横切ったような気がしてスマホから目を離すとハンカチが落ちていました。スマホに目を戻していると15分ほど前まで隣に座っていたおばあさんが何かを探してるような様子だったので、先ほど落ちていたハンカチを拾い「おばあさん、おばあさん探しているのは、このハンカチですか?」と聞きました。するとおばあさんは、「あらまあ、ありがとうねぇ。私ったらついうっかりハンカチを忘れてしまっていたから助かったわ。」「どうもありがと。教えてくれたお礼にこれあげるわ。大切に使えば20年持つと思うから大切に使うんだよ。」と言い手鏡をくれました。そろそろ帰ろうと思い貰った手鏡を手に持って歩いていると背中をウェットティッシュで拭こうとしている若い男の人が居ました。「どうかしたですか」と聞くと「背中に鳥の糞が付いてしまったから拭きたいけどどこに付いてるか分からなくて困ってるんです。」と答えた為、先ほどのおばあさんにお礼で貰った手鏡を貸す事にした。若い男は手鏡を使う事により、背中に付いた鳥の糞の場所が分かり、拭く事が出来た。若い男は、「ありがとう。助かりました」「。良ければ、これ受け取ってください」と言い虫眼鏡をくれた。おばあさんの手鏡と若い男の虫眼鏡を持ち更に歩くと今度は、芝生で二十代の後半の男性が何かを探していました。「近づいて二十代後の男性に何を探しているのか聞くと「これからプロポーズをするのに使う大事な指輪を失くしてしまった」と言いました。それは大変だと思い若い男に貰った虫眼鏡を使い草むらを探していると十分ほどで見つける事が出来た為、二十五歳くらいの男性が「ありがとうございます。あのこれどうぞ」と言い1リットルの水をくれました。おばあさんの手鏡と若い男の虫眼鏡と二十代の後半の男性のくれた一リットルの水を持ち歩いていると今度は、燃えている鞄の火を消そうとしている二十歳くらいの女性が居ました。二十歳くらいの女性に離れてもらい、燃えている鞄に二十代後半の男性に貰った1リットルの水をかけると火が消えました。二十歳くらいの女性は、「助けてくれてありがとうございます。」と言いお礼に水玉模様の袋に入った化粧セットをくれました。二十代後半の男性に貰った1リットルの水は使い切ってしまった為、近くにあったコンビニのゴミ箱に捨て、おばあさんの手鏡と若い男の虫眼鏡と二十歳くらいの女性の水玉模様の袋に入った化粧セットを持ち歩いていると道の端っこでうずくまって泣いている二十代ぐらいの女性が居ました。なぜ泣いているのか聞くと二十代の女性は、「彼氏とデートに向かう途中に車が横を通って、水溜まりを通った時に水溜まりの水が飛んできて顔にかかり化粧が取れてしまった為、このままだと素顔を見られてガッカリされてしまう」と言った。それを聞いて二十歳くらいの女性がくれた化粧セットを使い化粧をし直してあげるとお礼におもちゃでは無く本物の手錠をくれました。なぜ手錠を持っているのか聞くと「私、実は、警察官なんです。」と答えた。おばあさんの手鏡と若い男の虫眼鏡と二十歳くらいの女性の化粧セットを持ち歩いていると高そうな宝石を抱えて走っている痩せている男性と小太りの男性の二人組とそれを追いかけている小太りの中年男性が居ました。小太りの中年男性は、私の目の前を通ると「そこの人、あの二人組を捕まえてくれ」と言ってきたので二人組の男性を全力ダッシュで追いかけ二人組の男性にタックルをして転ばせ、転んでいる間に一人の痩せている男性の左の足首ともう一人の小太りの男性の右の足首につけ警察官が来るまでの時間を稼ぎました。約3時間後に警察の事情聴取が終わると中年男性が「あんたのおかげで大事な宝石が盗まれなくてすんだよ。ありがとな、ほらこれお礼」と言いお礼に高そうなネックレスをくれました。おばあさんの手鏡と若い男の虫眼鏡と二十歳くらいの女性の化粧セットと中年男性に貰った高そうネックレスを持ち十分ほど歩いていると突然高そうな服を着た渋いオジサンが走って来て「是非そのネックレスを売って欲しい1億で買う」と言って来ました。1億払ってくれるなら中年男性に持った物だが売ってしまおうと考え高そうな服を着た渋いオジサンに売ると伝えると高そうな服を着た渋いオジサンは指を鳴らしました。すると黒い服を着た男が現れスーツケースを持って来ました。スーツケースを開けお札を数えると中には、本当に1億が入っていました。1億円が手に入った為、ほくほく顔で歩いていると予定より3時間ほど遅くなりましたが家に帰る事が出来ました。