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プリズム 1

どこかの飲食店の1席で、ランチを食べ終わり、男二人組が寛いでいた。


一人が、店内から外を見ていると、もう一人が、


「まぁ、この間から、続けて聞かせてもらったわけだが、何がおまえに引っ掛っているのか、ズバリ言っていいか?」と問いかける。


言われた方は、軽く笑い、どうぞ、と一言だけ発した。


「おまえ、こだわってるな……その乗れば、神が見える、っていう乗り物に…。」


言われた方は、一瞬間をおき、それは、笑いに笑った。

本当に、笑った。


笑い終えた時、目の前の男に、真顔で、

「俺は、そういう悩みだと思うよ…。」と平静に言われ、彼に、しっかりと向き合い、


「分かったわ!」と力強く言った。


そういうことかもな…!とも、言わんばかりに。

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