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4話 国家主戦力

毎日のように書いてあげておりますが、最近の僕の心は燃えたぎっとります


評価してもらえると あぁ! 読んでもらえてる! と実感が湧き 作者のモチベが上がります(´・_・`)

是非、お暇があれば...







 第一闘いの間 にて。


 その場に到着した ルル は、試験内容に僥倖(ぎょうこう)を感じる。



 目の前に立つ男には見覚えがある、王国騎士団長 階級 白菫(しろすみれ) サカツ。


 かの賢者は最高位の月白(げっぱく)と騎士団長より一つ上の階級であったが、月白階級は大陸中に賢者 ルグサ・ライアス 一人のみしか認められた物はいない。



 そして、白菫であっても王国には騎士団長と副騎士団長あと学園内の優れた実力者ちらほらくらいであろう。


 その数、推定大陸内に30人もいるかいないかだと ルル は予想する。



 だが、未来の大英雄たる自分は後の世において騎士団長 サカツ とは手合わせを頼まれて戦闘した経験があった。



 当時は、なんら苦戦することもなく彼を打倒することに成功した。



 そして、ルル はあの大賢者という化け物を相手にしたんだ。


 正直、実力を推し量られて点数をつけられる以前に彼を斬り伏せることもできる気がする。


 ルル は思った。


 ーーこの試験、500点狙えるッ!!




 そうなれば一番の不安要素、筆記試験で必要となる点数は100点。


 自然と心が軽くなる。




 「そろそろ始めようじゃないか、私はな一部では鬼試験官と言われていてな。 まぁ、私から一本取れれば、100点で5本取れば満点の500点ということだ」




 「わかりました!!」




 ルルは自信満々に自身の厳しさを仰る鬼教官様に、心の中で(あざけ)り、元気よく返事をした。




 そして、室内にアナウンスが鳴り響く。



 <実技試験 剣術の部、試験内容は試験官との打ち合い、担当官 サカツ。試験開始!!>



 室内に、ブーーーー と開始の合図の音が響き渡ると同時に ルル は がっ と思い切り地面を蹴って、余裕顔の サカツへと急接近した。









  ***


 第二闘いの間 にて。



 「ようし! じゃあ試験の内容を説明するね。 えっと、あなたは攻撃系の魔法を使うのかな、それとも回復系の魔法を使う?」



 そう聞くのは、第二闘いの間 担当試験官 セレベス王国の最高治癒士 ネレ・ミルス 。



 ネレ の治癒はよっぽどの重体でない限り受けることは叶わない。


 そして、彼女は大陸初の大範囲治癒(ワイドエリアヒール)を習得している。


 治癒士としてでは自分は彼女と肩を並べることはできないだろう。



 「治癒(ヒール)も使える。 けど、攻撃魔法で試験は受けたい」



 カーディナ は、自分の治癒魔法を彼女に見せるのは少し気が引けたため、攻撃魔法を選んだ。 自分には 星の川(ミルキーウェイ) を始めとした超火力魔法がある。



 それも目の前で微笑む彼女の度肝を抜くほどの。




 「わかったわ! じゃあ、あそこにある人形にあなたの一番の自信作を撃ち込んでちょうだい」



 カーディナ は ネレの指差す方に視線を向ける。


 そこには、一体の質素な茶色い人形とその横に数字のかかれたモニター。


 今は0が6つが並んでいるけれど、恐らく人形に加えられた魔法の火力が数値化されて表示されるのだろう。



 元より、自分は大三英雄。 大陸一位の魔術師だったのだ。


 もし、自分が落ちるのならもう誰も受かるものはいないだろう。



 カーディナは思った。



ーー余裕だ。 満点狙える。



 「じゃあ始めるよー あっ、5万超えたら合格でっ!」



 試験官 ネレ の合図とともにアナウンスが響いた。



 <実技試験 魔術の部、試験内容は魔術の火力の測定、担当官 ネレ・ミルス。 試験開始!!>



 試験開始の合図を聞き、 カーディナ は、詠唱式を頭の中で組み立てていった。








  ***


 第三闘いの間にて。




 「えっ...」



 試験会場に足を踏み入れて、予想外の人物を目にして絶句する。



 その時、頭に浮かんだ言葉。 それは不合格そして絶望だった。



 「君は... 昨日の三人組の一人の...」



 そう、目の前にいたのは 王国最強戦士かつ生きる伝説。 月白の階級を持つ男 ルグサ・ライアス だった。




 「えっ、まさかまた僕を殺しに来たのかい!? 試験中の事故的なやつで!」



 彼は昨日の出来事を思い出すや否や マリ がここに居るわけを推測する。



 マリ は彼の大賢者らしくない言動で、ふと思った。



 大賢者って意外と抜けた人なのだろうか。と。




 「ち、違いますよ! うちはセレベス魔法剣術学校に入りたくて試験を受けに来たのです」



 「そうなのかい、悪かったね疑って。 なんせ昨日はいきなり星々からレーザーを貰ったものだからね...」



 「それは、その... ごめんなさい」


 マリ は目の前の少年を少々同情しながらも、試験内容を推測する。



 まず 賢者を倒せ! なんて試験内容なら、セレベス魔法剣術の総合戦闘に部から合格者は一人たりとも出るはずがないのだ。



 だから筆記試験での平均が400点程度だとして、実技では200点程度勝ち取れれば合格ラインなんだろう。



 だが、不甲斐ない自分はなかなか筆記試験に自信がない、ルルの言う通り100点とれるかどうかであろう。



 戦闘の腕には自信はある。 自信だけでない、ルル が マリ に満点とれというくらいには実力も兼ね揃えているだろう。



 相手は賢者であることからして、賢者に認められたらとか、賢者に自慢の技を披露しろとかそんなテストだろう。


 その程度の難易度じゃないと、自分は合格出来ことはもちろん、総合戦闘の部において合格者は存在しないだろう。



 そうだ、普通にやればいける試験だ。



 「いやぁーまいったよ今ね普段、総合戦闘を担当する担当官がね隣国のサルバールに旅行中なんだよー。 で、代わりに魔法以外の武術も使える僕が担当官になりましたっ! よろしくお願いします」



 「えっ」



 一瞬、時間が止まる。



  この人、総合戦闘も出来るんだ... ってそうじゃない。


 これやばくない? あ、でも人は違くても試験内容は...



 マリ は、嫌な汗を背中に感じながらも微笑を顔に貼り付けて試験内容を問う。



 「そうなんですかー、 ってことは試験内容は?」



 「んー、従来と同じで僕から一本取ったら100点、5本とれたら満点の500点かな?」




 マリ はこの時ほど、自分の運の無さを悔やんだことはないだろう。



 今、旅行を楽しんでいる元々の試験官の元に行ってビンタを食らわせたい気分だ。



 未来にて三人がかりで、一本も取れなかった大賢者様相手に、五本。



 マリ は 思った。



ーー終わった... 帰りたい。




 絶望する彼女を気にする様子もなく、ルグサ は試験開始の合図をした。




 「それじゃ、始めるよ」



 「は、はいぃー」




 <実技試験 総合戦闘の部、試験内容は試験官との打ち合い、担当官 ルグサ・ライアス 試験開始!!>




 ブーーーーと開始を知らせる音が鳴るが、マリ はただ立ち尽くしていた。




 「あれ、来ないのかい...?」












 



 

設定の綻び でてきてないかな? 大丈夫かな? 大丈夫かな?

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