3話 入学試験
今日は短め。 いつも勢いで書いてしまってるから、誤字とか矛盾が多そうで怖い...
そうして、一夜明けて少女たちは入学試験試験を受けるべくセレベス魔法剣術学校のシンボルの壮大な門 希望の門 の前に立っていた。
太陽の光に黄金の門は照らされ、門前の大きな噴水へと映えている。
そんな絶景を前にして、多くの人は足を止めて息を呑み言葉を失いしばらく魅入られてしまうだろう。
ベンチに座り仲睦まじく門を見上げるカップルに、走り回る子供たち、そして深刻な表情で作戦会議をする美少女たち。
「いい? 私は剣術実技で300点、筆記で300点を取るわ、カーディナの方は魔法は心配ないし、筆記も問題ない。 マリ は... 筆記は絶望的ね。 でも100点は死守、そして総合戦闘の実技で500点満点何が何でもとりなさい!」
「ん。 了解」
「ぐふぅ、普通に考えてセレベス第1位の名門校に入学って無茶あるよね」
「そんなこと言ってたらしくじるわよ気合いれなさい!」
ルル の合格への道筋を聞いて、マリ は困難への挑戦を嘆く。
セレベス魔法剣術学校の入試試験の内容は、剣術、魔法、総合戦闘の中から自分の適正科目を選んで、自身の力を証明することで点数をもぎ取る実技試験。
そして筆記では、剣術、魔法、総合戦闘の3つに対し自身が有する知識を証明しなければならない。
合格に必要な点数は実技、筆記の合計で600点。
1点でも足りなければ不合格となる。
ルルの作戦では、ルル と マリ はギリギリの合格を目指すことになる。
未来では、自分たちが第三英雄と名をあげるに至ったが、別にルルたちでなくとも、この学校にはそう呼ばれてもおかしくない人材はある程度にはいたはずだ。
つまり、化け物の巣窟。
そしてこの学校に入学できる人材は、100万いて1人くらいだろうか、大陸中から集まって来た強者たちの中から優れた人材よりも上にいく人材が選び抜かれ入学を許可される。
それほどまでにセレベス魔法剣術学校への入学は厳しいものとなる。
「じゃあ行くわよ!!」
そうして、未来の大三英雄はセレベス魔法剣術学校の 希望の門 を潜り歩んでいった。
学校の緑の芸術が作られた庭園へと足を踏み入れると、白髪を短く切り揃え白い髭を生やす男が立っていた。
背筋を伸ばし佇む威厳を感じさせる立ち姿は、三人の少女に緊張を与えるには十分だった。
現セレベス魔法剣術学校の理事長 ケイン・セレベス 。
ルル は未来にて一度話した記憶を思い起こし、堅苦しい男だったなあと嫌な汗を浮かべる。
「君たちが入学試験受験希望者で間違いないな?」
「はい、ルル・ピアキ、カーディナ・メーティス、マリ です」
「では、まずは実技からだ。 君は第一、君は第二、君は第三の闘いの間に向かってくれ」
三人に間違いがない事を確認すると、 ケイン は、ルル、カーディナ、マリの順に指を指し指示を出すと、すぐに踵を返しどこかへ行ってしまった。
「「ふぅぅ...」」
ルル と マリ はそれを見送って、思わず安堵のため息を漏らす。
カーディナは、体に力に入れこれからの試験に向けていっそう張り切っていた。
「じゃぁ、次に会うときには皆んな笑って会えるように頑張りましょう」
そう ルル が声をかけると、皆んな力強く頷き各々別の方向へと歩いていった。
次からは入学試験