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プロローグ

あの日の僕の他の道 4ヶ月もほったらかして あんた 何やってんだっとか 思ったんですがね...


深夜のテンションで なぜか戦いものを書いてしまいました。


文字作りの練習。 コツコツ 書いていきます。





 (つるぎ)と剣が激しくぶつかり合う音。



 悔しくも剣戟に敗れ、身躯(しんく)を切りつけられ出た叫喚。



 戦場に飛び交う、洗練された呪文(スペル)


 崖の上で戦場を俯瞰する一人の少年。




 僕は、そんな刀光剣影(とうこうけんえい)の戦場を視界に収めて一人呟く。



 「"死の決定(デス・ディターミン)"」



 刹那、森羅万象が時の流れを止めたかの様に音が消える。


 そして剣が地面に落ちる音がその静寂を壊し、多くの戦士が次々と生命を強制的に絶たれ呆気なくも地面へと朽ちていった。


 先程までの(いくさ)が偽りであるかの様に静寂が訪れる。



 その光景を俯瞰し憐憫(れんびん)の眼差しを散っていった兵士達に向けるとその場を去るべく踵を返そうとすると、



 「待って。 一体どうしてこんな戦場に 元セレベス王国の戦士 階級 月白(げっぱく) 賢者(カスピエル)ルグサ・ライアス がこんな所に居るのでしょう?」



 背を向ける僕に可愛らしさも凛々しさも備えた様な声が掛けられる。



 気配は三人、背中越しにも分かる強戦士のオーラ。 僕はその人物達には心当たりがある。



 「ちょっと観光にね、そしたらすごい戦ってて吃驚(びっくり)したね!」




 軽口を叩きながら振り返ると、予想通り桃色の髪を靡かせ、大きな目筆頭に整った顔立ちの美少女 ルル・ピアキ 。


 そして、その隣には茶髪をお団子にし左右に携えた愛らしい少女 マリ に紫色の髪を短く整えた切れ長の目、知性を感じさせる少女 カーディナ・メーティス。



 その二人もまたルルと肩を並べるほどの美少女であった。



 そして、この世から一線を画す美貌の持ち主に三人組。 やはり、心当たりがある。



  人類の希望と世に謳われる三英雄



 「よくも、人命を絶ってそんな飄々として居られるわね憤りを感じるわ。 容赦はしないっ!!」



 目の前の少女は目を釣り上げて憤怒をきっかけとして、剣を抜いて()()()消えた。



「"精製(リファンド)"」



---キィィッン



 僕は瞬時に呪文(スペル)を呟き、虚無の空間に浮かび上がった魔法陣に手を入れ優美な剣を抜き出し、こちらに振り落とされてくる殺意の篭った剣を防いだ。


 そのまま息つく暇も無く、激しい剣戟が繰り広げられる。



 「ちょっ、タンマ! え、物騒すぎない? 話し合おう! 英雄3人は骨が折れるって」



 降り注ぐ死の剣を全て振り払いながら、説得を試みるも帰ってきたのは長めの詠唱を読み終えたカーディナからの、己を殺さんとする最高位魔法であった。



「数多の星々よ、我に力を! "星の川(ミルキーウェイ)"」



 途端、晴れていた空が暗くなり世界に闇が訪れる。 無慈悲なまでの反則級の魔法、さすが大英雄といった所なんだろう。


 その間も目にも留まらぬ速さで振るわれる剣を全ていなす。




 「ここで、貴方と決着を付ける。 そして皆んなが笑って暮らせる世の中をつ--」



 「まって、よく考えてみて僕が何もしてなかったとしても戦で人々は血を流して居ただろう! 僕を殺しても諍いを鎮めることは出来ないんじゃ...」



 「うるさーい!」



 そこで、星の川(ミルキーウェイ)が僕を襲う。 一筋の光がレーザーの如く僕に迫る。



 「"困惑(コンヒュージョン)"」



 詠唱を終えパチッと指を鳴らせば、凶悪なレーザーは消滅し、夜の世界が晴れた。 かつて、カーディナが魔王にすら留めを指したと知れ渡る大魔法を一瞬で搔き消した。


 自慢の必殺大魔法を容易く破られてしまったカーディナは驚愕し目を見開き、勝利を確信していたルルも悔しそうに唇を噛み締めながら剣を振るい続ける。



 「"死の決定(デス・ディターミン)"」



 それを全て撃ち払いながら、先程多くの兵士達の命を奪った呪文(スペル)を唄い魔法を発動する瞬間に、ルルが退いた。



 「マリッ 今よ! 」


 

 突如、ルルと変わるように背後から少女が体躯に似合わない鉄槌を担ぎ凄まじいスピードで迫ってくる。



間に合わないっ!


 

 咄嗟に剣を上に投げ、片手で凄まじい威力を誇る鉄槌を左の手で受け止めようとする。

 

 だが、英雄の渾身の一撃を片手で耐えられるはずも無く僕の手は体から離れ、体は衝撃に耐えきれず宙を舞う。



 「"治療(ヒール)" "拘束(バインド)"」



 片腕を失い宙を舞いながらも、冷静さを失わず詠唱した。


 肩から失われたはずの左手が生え、地面に着地する。



 "拘束(バインド)"により、身動きを封じられた三英雄は目の前の化け物に目を見開らずにはいられなかった。



 「貴方はなんでそんな強いのに、悪に染まってしまったのよ...」



 ルルは、悲しそうな表情でそう言った。 カーディナとマリも同じことを思ってか俯いてしまってる。



 「ようやくまともに、話ができるね。 急に襲いかかってくるから」



 「いいえ、話はしない。 私を殺しなさい。 2人は見逃してあげて」



 「僕の頼みを聞いて欲しいんだ...」



 不意を突かれたルルは一瞬間の抜けた顔をしたが、すぐに何かを考え始めた。

 僕は構わず話を続ける。



 「過去に戻って、僕を正してくれないかな? "魅了(チャーム)"によってセレベスの王女に傀儡(かいらい)として、使われている僕をね」



 僕の実態を知った、英雄達は言葉に詰まり信じられないという顔をしている。


 かつて大賢者と世界から賞賛された魔道士が国の王女の傀儡だというのだ、無理もないだろう。


 流石はリーダーといったところか、ルルは意を決し、口を開いた。



 「あなたにそんな秘密があったなんて... 堕ちた ではなく "堕とされた" というわけなのね。 で、大賢者様 私たちは何をすれば良いのかしら?」



 「過去に戻って、僕を君たちに惚れさせてくれないかな? 王女の付け入る隙のないくらいにね!」



 「ふぇっ!?」


 「え、何が!?」


 「...」



 驚き間抜けな声を上げる マリ に、状況に頭が追いつくのが遅れた ルル に恥ずかしそうに俯くカーディナ。

 


 三者三様な反応を見て、僕は続ける。



 「受けてくれないかな? 君たちが僕が今やっているということが悪だというのなら、過去の僕を正して、今の僕を正してくれよ」



 その言葉を聞き、狼狽えていたルルは顔を上げしばらくこちらを見つめ、その願いに応えた。



 「わかったわ、貴方を正してあげる」



 僕はその決意を聞くと、詠唱する。



 「じゃぁ、頼んだよ。 巻き戻し(リワインド)



 すると、今まで立っていた地面が崩壊し光の粒となっていく。

 やがて、目に映る全てのものが光の粒となり視界が白になり、ぱらぱらと光の粒が宙を舞う。



  こうして三英雄と呼ばれた少女たちは一人の賢者を惚れさせるべく過去へと飛んだのであった。












 




 



 






 

 


はぁぁ、 文字書くのムズカシイデスネ


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