王妃討伐とあいさつ
数日の内に痛い目に遭わせると言って逃げ帰った王妃様は王の間に私を呼び出してきました。
王は険しい顔をしており、王妃は長年鍛えてきたのでしょうか、上手な泣き真似でおうにすがりついております。
「王よ、リューリアが私に斬りかかって来たのです、、」
何を言うか、と、私は怪我をしていた頬をさすりました。メリアの手厚い処置のおかげて今は傷跡も残っていません。
「私はけして、そのようなことはしていません。」
「見てください、王、、」
王妃は手の甲にまいてあるシミのついた包帯を王に見せました。私は何もしていませんし、あのシミも赤い染料を染み込ませたものでしょう。
「リューリア、お前は王妃に手を出したのか?」
「いえ、そのようなことしていません。むしろ、その方の鉄製の扇で頬を打たれたのです。」
「そのものの頬には何も無いではありませんか!この不届き者は即刻死刑にでもしてしまうべきです!!!」
「、、私は今リューリア・エルブンガルドに話を聞いているのだが。」
「っ、、、」
リディカルト王が話を聞いてくれるとは意外だと思いつつ、私はどうやってあの王妃の嘘を暴いてやろうか考えていました。
彼女は痛みに弱くちょっとした切り傷でも叫びだすのですからあんなにシミができるほどの傷残しっぱなしにするわけがありません。
「私の部屋をだれかに命じて荒らさせたのも王妃様でございましょう」
「なっ、、図に乗るな女狐が!!お前など死刑だ!!いや足りぬ、下町の安い売女宿にでも売りさばいてくれる!!!」
いやこの人どこまで私の事目の敵にしているんだ、と内心驚きましたが、玉座から王妃がおりてきたので無表情を保つことにしました。
が、女狐女狐呼ばれすぎてさすがに腹が立ったので少し煽ってやります。
「そうですか、では、追い出される前にどうか、お母様と呼ばせてください、、」
彼女は私を王族の中の一人と認めるのも拒んでいた。ということで、お母様呼びがとてつもなく聞いたようで、白い顔を真っ赤に染めあげ私の頬を扇で叩きました。
「私はもう王族を追われる身なので、仕返しさせていただきますね?」
笑顔で微笑み王妃の胸倉を思い切りつかみあげます。私だって痛みは感じるのです。初めて恐怖を感じたようでした、ガタガタ震え、濃い化粧越しでも真っ青になった顔が見えるほどでとてもいい気分です手のひらで頬に触れただけで失神しました。
「リューリア、その辺で納めよ。騎士達、侍女たちから王妃については聞いていた。長らくすまなかった。」
彼女を床に下ろして王に礼をとります。
「いえ、こちらも少々やりすぎたかと存じ上げます、処罰は受ける所存ですので、、」
「リューリア、これからも王女として励むがいい、処罰は3日の謹慎だ。王妃の処罰は1ヶ月の地下牢獄、衛兵よ連れて行け」
王妃は担架に乗せられ運ばれていきました。私は自分の軽すぎる処罰に驚き王を2度見してしまいます。
「立派になったな、リューリア。」
「、、、、あっ、ありがたきお言葉!!」
3秒ほど呆然としてしまいましたが、すぐさま頭を下げ最上級の感謝を込めました。
王の私に対する好感度は上がったのでしょうか、?
「リネラにそっくりの強い女になった、、」
王が小声で何かを呟きましたが、私にはききとれませんでした。
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お久しぶりです!
そして、あけましておめでとうございます!!
王妃討伐完了したわけですが、更新が3日ほど止まってしまい申し訳ございません!!
忙しいひがつづいていたので、、
あと、これから忙しくなるので更新が一週間に一度になってしまうとか、そういうことがあるかもしれませんが許してください、( ◜◡‾)
今年も1年、“人気ゲームの救われないNPCになりました”をよろしくお願いします!