「DEATH NEEDLE」
*プレビューとはまだ試行錯誤の段階であり、途中までしか執筆していない
いつか本編全て書いたものを投稿したい所存である。
東京都某区とある公園
警察官が話し合ってる。
「被害者はJ区の大学に通う『杉並綾菜』22歳です。特に暴行された形跡などはありませんね」
「じゃあ事件性はないということで?」
「ええ…近くに彼女の所有物のバッグがありましたが特に何か盗まれた物もありませんし…死後硬直の度合いから見ても、死後2、3時間てところでしょう。」
「それでは解剖はしないという方向で…」
そこへ目の下に隈のある見るからに陰気な男が来る。
「サーセン、遅れました。」
「小鳥遊くん!」
男の名は小鳥遊揺。関東医科大学の法医学科に所属する監察医。
「残念だが君の出番は無さそうだよ。現場の状況からみて、事件性は皆無だ。」
「あ、そっかぁ…じゃあ事件性が無いってんなら俺はお払い箱すね、お疲れさ…」
「タァァァァァァァァァァァァァァカァァァァァァァァァァァァァァァナァァァァァァァァァァァァァァァァァァシィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッッ‼︎」
髪を結んでいる、女が叫びながら走ってくる。
「なにあんたが勝手に決めてるのよ‼︎それに刑事さん‼︎現場の状況だけで判断するのは早いですよ‼︎」
女の名は奥楽楓同じく関東医科大学の監察医である。
「しかし君ね…どう考えてもこれは事故…」
「だからぁぁぁぁぁ!まだ早いって言ってるんです!」
そして周りを見渡した後に奥楽が言う。
「確かに現場は荒らされてません。しかし死体は正直です!生前言いたくても言えなかった最後の声をきっと私たちに、届けてくれるはずなんです。私はこの人に殺されたとかあるいは私が死んだのはあの人のせいではないのとか。それを聞き届けないのはどうなんですか‼︎」
散々問い詰められた刑事は口を開く
「わ、分かった…分かりました。君がそこまで言うのなら、司法解剖にまわそう。」
「ありがとうございます!」
奥楽が言う。
「ええ…マジかよすぐ帰れると思ったのに…」
「あんたはそうやってすぐに楽しようとするな‼︎」
奥楽が強い口調で言う。それを聞いて小鳥遊も
「はいはい、オケラ先生がそこまで言うならなんかあんだろうよ。」
すると奥楽が
「オケラじゃなくて、オ・ク・ラ‼︎」
しかし小鳥遊は気にせず
「そいじゃ、遺体は大学に運んでいきまーす。」
関東医科大学E棟法医学科解剖室
杉並綾菜の検死は小鳥遊が担当することになった。
「オケラのやつ…あんだけ演説しときながら学生の授業かよ…ちきしょ。」
小鳥遊が愚痴をこぼす