表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お師匠様と弟子  作者: ナガレ 真
幼弟子視点
8/15

進む時間

いちゃいちゃさせたい・・・・ですが、過去話なので・・・・。




ギルドの登録試験は、まず口頭試問。

名前、出身、性別、年齢など基本的なことから始まる。応えられないことは答えずとも問題無いが、嘘を答えることは禁じられている。

これは単なる決まりというだけでなく、確実に【禁】じられている。部屋か何かに『術』がかけられており、嘘を言うための言葉は出せなくなっている。


『術』とは神殿の神官や、術師が使う“力”だと私は認識している。

身体の中に流れている何か(・・)を使ったり、大気中の何か(・・)を動かして、ある種の理を作り出す“力”。

お師匠さまは『術』も使いこなすため私も修行中だが、自分の中のものを感じられるのは早かった。

それこそお師匠さまが驚くほどに。

その際、怖くないのかと問われたが、怖くないと答えた。


確かに『術』とは未知のものとして、使用できない人には恐れられやすいものでもある。

だが私は単純に“力”だと認識していた。

剣士が剣をふるうように。――――――――剣を振ればものが切れるという理に則った“力”を使うように。

術師は術を使ってモノを切り、焼き、癒す理を作り出すのだと。

どのような理を作り出すのかは実力に伴い、どのような“力”を使うのかは考えに伴う。

ならば自分の持つ力を恐れる必要はなかった。



次に模擬試合が行われる。

新人同士が戦うのではなく、ギルドの登録冒険者と対峙する。新人同士では手加減もしにくく、事故が起こる可能性があるためだ。

そのため勝つことはできなかったが、自分の実力は出し切ったように思えた。自惚れではないが、いい動きができたようにも思う。


「なかなかいい動きをするね。誰かに教えてもらっているのかい?」


対峙した冒険者――――ルーシェリアと名乗った―――――にも言われ、嬉しくなって笑う。


「はい。お師匠さまに教えていただいています。」

「いい師匠なんだ。」

「もったいないぐらいの。」


力強く頷くと、ルーシェリアの顔に苦笑が浮かぶ。それに首を傾げると、軽く頭をなでられた。


「そこまで好かれるなんて、少し羨ましいと思っただけさ。最終試験もがんばりな。」



最終試験は害獣退治だ。

その時々で試験内容は変わるらしいが、今回は1日で行ける村の依頼を、新人3人パーティーでこなすことになった。

もちろん登録冒険者も共に来るが、命に危険が迫らない限り基本的に手は出さない。

準備も含め、2日後の朝出発することを他2人と約束し、それぞれが準備する物を決めて別れる。

2日後が出発だが、もちろん翌日にも会う約束をして。



宿に戻れば、お師匠さまは部屋にいた。

だが、何かを考えているようで、戻った私に気付いていないようだ。


「・・・お師匠さま?」

「!クリス、戻ったのか。おかえり。」

「ただ今戻りました。・・・何かありましたか?」

「いや。なんでもない。それより、試験はどうだった?といっても、お前が不合格のはずはないが。それ以外のことも聞きたい。」


言いながら長椅子の隣をたたかれ、そこに座って今日出会った人々のことや試験内容、明日からの予定などを話す。

また話をしてもらえなかったことに内心落ち込んでいた私は、いつも(膝の上)とは違う場所に座らされたことには気づけなかった。


幼クリス視点が終わったら、過去師匠視点にするべきでしょうか・・・。

でもきっと残念な結果になりそうな気がしなくもないです(笑)

皆さんのお師匠さまイメージってどんな風になっていますかね?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ