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恋愛フラグ上昇中!  作者: 宛 幸
第1章 遊園地デート
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第3話

 絶叫系の乗り物を充分に楽しんだあと、少し遅めの休息と言うことで、僕と水無月さんはオープンテラスの飲食店へと来ていた。

 矢追さん達は僕が水無月さんに引っ張り回されて、ぶっ続けで乗っている間に昼食などを済ませたみたいだった。

 そう言う訳で、僕はアイスフロート、水無月さんはパフェを頼み、腰を落ち着かせた。

 昼食抜きでお腹は減っていたが、昼食を食べる程の気力は絶叫マシンで吸い取られ、軽いデザートなどを頼む他なかった。

「……ねぇ」

「はい。なんでしょうか」

「……やっぱなんでもない」

「?そうですか」

 なんだか水無月さんらしくないと思ったけれど、本人が言いたくないのならそれでいいだろう。言いたい時に言う。それが一番。

「それにしても、すごいですね。ここ、そんなに有名ではないのですが……結構人が来てます」

「あんた、結構ひどいこと言うのね。ここ、貫司の紹介でしょうが」

「いえ。ここはまだ発展途上なので、一応一目置いているのですが……ふむ。もうすこし宣伝が必要なようです」

 このような極一般的な経営をしている所は、安泰してるだけでいい方なのだ。むしろ経営が安泰しているのが不思議なくらい。

 だからこそここを──

「貫司ってば」

「はい?」

 少し考え事していてボーッとしていたみたいだ。

 水無月さんはブスッとして僕を見ている。

「はい?じゃないでしょが!人の話をちゃんと聴けっ」

「すみません。少し考え事をしていまして。それで、なんでしょうか?」

「次は何に乗りたいかって話よ」

「ふむ、次ですか」

「そうよ」

 水無月さんは頬杖を着いて、スプーンでクリームを掬って口に運ぶ。

「どこでもいいですよ。水無月さんに任せます」

「……んく。はぁ、あんた……まあいいわ。ならこれ食べたら行くわよ」

「はい」

 パフェを頬張る水無月さんはとてもかわいらしい。

 さて、次はどう楽しませてくれるのかな。

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